
ここに来て、一気にギアが上がった…リニア新幹線静岡工区の着工認可を巡る静岡県とJR東海の地元自治体や議会を軽視した拙速な動きに、私は失望感と不信感を募らせています。
鈴木知事は7月1日にJR東海の丹羽社長と県庁で面会し、大井川流域10市町と静岡市で開催された住民説明会の状況を確認。その内容は翌2日に県議会へ報告した後に、着工の可否の判断を下し、6月定例会最終日7日に議場で公表する流れです。
26日のわが会派の伊藤県議の緊急質問に、知事は「着工に必要な河川法や盛り土規制法などの法令手続きは最終的な段階」とし、JRから提出された県環境影響評価条例に基づく『事後調査報告書』も「おおむね問題ない」と答弁していますから…
そうなると…明後日のトップ会談はあくまで形式的なものであり、丹羽社長からどんな報告があろうとも、既成事実化している知事の『着工認可』の判断が、もはや覆ることはありません!
私は、県に対して「はあ? 何やってんの?」「本当にそれでいいの?」と声を大にして言いたいのです。JR東海に対しては「ちょっと勘違いしてませんか?」「静岡県民へのメリットの話はどこにいったんですか?」と叫びたいのです。
私は、これまでずっと〝国策〟だというリニア新幹線の必要性を理解し、推進の立場で発言や質問を続けてきました。川勝前知事時代からの全世界の交通インフラ建設事業の歴史上、類を見ない厳しく仔細に及ぶ水資源や自然環境保全の要求に対し、担当部局や専門家会議、そしてJRが真摯に丁寧に、膨大なリスクを減らす努力をしてきてくれたことには、敬意を表します。
ただし、どんなに細心の注意や対策を尽くしても、水資源の減少や自然環境に対する悪影響というリスクの懸念は、工事中も工事後も永久に払しょくすることはできません。それでも、私が推進を容認したのは…静岡県民、特に大井川流域住民を代表する立場の政治家として「マイナス以上のプラス(=メリット)があるから…」と確信してきたからです。
静岡や浜松への「東海道新幹線ひかりの停車数増」は、リニアが開通すれば確実に実現することなのに…今、のぞみが1本も止まらないことも放置しているJRと県が、したり顔で合意するメリットですか? 26日のJRによる全県議への説明会では、他会派の県議からは「JR静岡駅の全トイレのウォシュレット化」の要望がありましたが…
リニアの駅が設置されない静岡県にとって『リニア中央新幹線促進期成同盟会』の他の9都府県と同等の〝新駅メリット〟を享受できるのは、奥大井のトンネルから35km真南の富士山静岡空港への空港新駅の建設だけです。
川勝前知事は、ある時期までそれをずっと公言していましたが「リニア工事と新幹線新駅は、交換条件じゃない!」との批判を嫌って言わなくなりました。山梨県知事は、リニアの期成同盟会の場で提案してくれました。そして、鈴木知事も、2年前の知事選で「空港新駅の実現」を掲げていたのです。なのに、今はまったく言いません。
リニアトンネル工事にも、空港新駅建設にも、もちろんさまざまなデメリットはあるし、反対する方々の懸念や心情もよくわかります。それでも今こそ、半世紀近く止まっている時計の針を前に進める時です。気候と大自然の幸に恵まれ、日本のど真ん中の要衝にありながら、15年連続で計40万人も人口が減ってしまった静岡県に必要なのは、陸海空の交通アクセス網の再整備です。
リニアトンネル着工に際し、わが県と地元の未来に直結するこの至上命題を解決する千載一遇の機会に、JRと県がこれまでのように「空港新駅は考えていません!」「地元自治体の総意が…」などと、過去の経緯や地元感情を無視して、はぐらかすような言動を取り続けるようならば、私は態度を豹変させます。

私の意見表明に、牧之原市の杉本市長がすぐにコメントしてくださいました!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
大石県議の言う通り!
私は市長就任後の9年間、リニア関係の会議において、リニア中央新幹線の経済波及効果、更には、静岡県流域に対する経済波及効果をJR東海が示すべき。と一貫して発言を繰り返してきました。
結果、2023年10月、国土交通大臣が大阪まで全線開通のすれば、のぞみが3割減少し、静岡駅には1時間5本の停車が可能となり、ひかり2本、こだま3本の停車が可能となると公表しました。
更に昨年のJR東海丹羽社長との意見交換会では、名古屋駅までの開業時に、静岡浜松駅に1時間2本のひかりを停車することを公言しました。
更に、空港新幹線新駅については、これまで、門前払いであった対応が、課題はあるものの、静岡県から要請があれば協議に応ずると回答しました。
私は、大きな進展と捉えています。
国家プロジェクトであるリニア中央新幹線問題は、先に整備の必要性や経済波及効果などのメリットをJR東海が明確に示し、そのうえで、水問題や環境問題などのリスクに対する対策を検討する事が順序だが、JR東海は、メリットを示さないまま、リスクに対する対策だけを行なってきました。
県内駅への新幹線停車本数の増加や新駅設置は、リニア中央新幹線が開通する事による効果であり、当然のことなのです。決して交換条件ではありません。
リニア沿線の各県には、JR東海が各駅設置に400億円を全額投じます。(当初は地元自治体が200億円負担)4駅1600億円を投じます。
静岡県にも同様の権利があります。県知事は、期成同盟会において要望した新駅設置を含む5項目(県内駅への東海道新幹線停車本数増加、空港新駅設置、国1バイパス、榛原幹線、473バイパス)を着実に進めるよう要請して頂きたい。