
穏やかな日曜の午後、地元静波区仲町町内会の至宝『東光寺の長藤』での壮年会の花見会の席に着いた途端、近所の塗装会社の朝比奈社長から、鬼気迫る表情で詰問されました。
「けんじさん! このままじゃ、ボクの会社潰れます! 政府や自民党は、いったい何を言ってるんですか? 『日本全体の必要量は確保できている』とか『流通段階の〝目詰まり〟の解消を目指す』って何ですか? 北海道から沖縄まで、ボクが必要な溶剤は3週間も〝出荷停止〟ですよ!」
朝比奈社長によると、塗装前の作業に不可欠なナフサ由来の『外壁下地材』『サビ止め剤』『防水材』等は、4月から「75%から110%」もの値上げを通告されていましたが…実際には、約20社の取引先のメーカーや問屋の全てが出荷停止。もはや購入が不可能なのだそうです。
「仕事はあるのに、資材が入って来ないから仕事にならない。コロナの時とは比較にならないほど酷い状況です。業種によって、違いがあるから全国ニュースにならないんだろうけど…ボクら塗装屋は、もうヤバいです」と肩を落としてため息をつきました。
朝比奈社長は、塗料の希釈などに使うシンナーをメルカリで、定価の6倍の高値で購入する等、必死の自助努力を続けて来ましたが、我慢も限界だそうです。「仕事をしたくてもできないのが本当につらい。家族や従業員を食わせていけないです」。
政府は今も「国内で半年以上分の在庫がある」とした上で「中東以外の地域からの代替調達を進めている」とは言っています。資源エネルギー庁では「在庫の使用抜きでも、7割程度は調達できている」と説明していますが…
ナフサが原料のシンナーなどの溶剤は、先行きに不安を抱えるメーカーや問屋が、原料の供給量に問題が生じていない段階で、出荷量を半減させたことで、当初から危機的な調達難が続いているのです。
「けんじさんは、吉田町の〇〇塗装が、深夜に転売目的の泥棒に入られた事件を知っていますか? 静岡市の建設現場では昼休み中に、ごっそり(溶剤が)盗まれています。そのぐらい深刻なのに、報道されていないし、何も変わらない!」とやり切れない思いをぶちまけました。
私は、これまで漁業や農業の関係者から、今回の令和の石油ショックによる窮状は聞いてきましたが…建設や塗装の業者の置かれた最悪の状況に言葉を失いました。
恥ずかしながら…今の私は、こういった地元の声を拾い上げて、なるべく多くの方々、特に政治家や役人に伝える発信をすることしかできません。
朝比奈社長を写真と実名で紹介したのも…「フェイクニュースだ!」とか「話を盛りすぎでしょ?」と言われないためです。朝比奈社長本人の希望でもあります。
この長い記事を最後まで読んでくださった責任と権限がある立場の方々にお願いです。今、何が本当に必要かを真剣に考えて、早急に対策を講じてください。動いてください! 県議の私も、できることは何でもします!

今年も、吉田町片岡の林泉寺の『第30回長藤保存会総会』に、ご招待いただきました!!
前住職が1967年(昭42)に、我が家から徒歩3分の東光寺から長藤の1枝を譲り受けて、境内の山藤に接ぎ木して59年。これだけ見事に、成長しました!
今日まで知らなかったことですが…昨年9月の竜巻の直撃を受け、西側の藤棚の一角が、吹き飛ばされてなくなっていましたが…それ以外の部分は、しっかりと咲いていました。
牧之原市勝間田出身の尺八演奏家の縄巻夫妻の心に染み入るパフォーマンスを聴きながら、先人たちの手入れによって、毎年美しい花を咲かせる長藤の価値とありがたさを実感しました。
ちなみに…この林泉寺は1900年(明33)に、私の母校・静岡県立榛原高校の前身である堰南(えんなん)学校が、本堂を仮校舎にして開校されたという縁もあります!
近い将来に母校はなくなり、われわれも亡くなっていくわけですが…東光寺や林泉寺の長藤は、孫子の代まで咲き誇り、人々の心を和まし続けてほしいと思いました。