
久々に、リニア中央新幹線静岡工区の諸課題についての重要な質問をご紹介します!
静岡県議会12月定例会の一般質問最終日は本日10日、4名の県議が壇上に上がりました。私は特に、わが会派の増田享大県議(58=掛川市)による論理的でわかりやすい質問に感心しました。
昨年来の鈴木県政の姿勢がよくわかる答弁ですが、特に踏み込んだ新事実は見当たらないので、マスコミは大きく報じないと想います。
なので、ここぞとばかり(笑)…ワタシがやり取りの全文を掲載します!!
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リニア中央新幹線整備への対応について伺います。
平成25年、リニア中央新幹線整備計画において、JR東海から「工事により大井川の流量が毎秒2トン減少する」との報告があって以来、このリニア問題は、実に13年目を迎えようとしています。
当初は、長年水資源確保に苦労してきた大井川流域住民の〝水への不安〟が大きな社会問題ともなり、私の地元でも、国道 1 号線バイパスや新東名建設工事の際、沢の水枯れなどを経験したことから、各方面から多くの不安の声が寄せられていました。
しかし、この水問題に関しては、トンネル湧水を導水路トンネル等から戻すことに加え、それらができない一定期間において、田代ダムの取水を抑制する方法が活用されることや、水資源に関するモニタリング方法なども決まったことから、今年6月、これらの対応方針が県専門部会でも了承され、その後、流域市町や利水者にも理解されたことを受け、県専門部会における議論が終了し、長年に及んだ水議論は一定の区切りを迎えることになりました。
もちろん、万が一、水資源に影響が出た場合への対応については、今年 6 月議会の我が会派、赤堀県議の代表質問の際、国の関与、そして補償等にも触れた上で、流域のみなさまが、将来の大井川の水資源の利用に対し、不安を残すことがないよう取り組むと、答弁している通り、県として引き続き流域住民の声に真摯に耳を傾け、万全の態勢で臨んでいただきたいと思っております。
その上で、残る課題は『生態系への影響対策』。そして最も難関とされていたのが『トンネル掘削工事による発生土の処理方法』に関するものであります。
特に、自然由来の重金属等を含む『要対策土』の処理に関しては、JR東海が発生土置き場の候補地としている『藤島エリア』について、県はこれまでリニア工事と同一事業区域ではないとの見解から、そもそも論として『県盛土環境条例』において、このエリアでの盛土を原則禁止としており、残された方法は、オンサイト処理、もしくは遠方の域外への搬出しかなく、これらは莫大な費用も要することから、事業化は非現実的とも言われ、長い間、議論は停滞していました。
ところが、今年8月、国土交通省からこの藤島地内を「全国新幹線鉄道整備法により認可された工事実施計画に基づき行われる工事と理解して差し支えない」との見解が示されることとなり、これを受け県では「盛土環境条例の、適用除外の要件を満たし得る」と判断。状況は一変し、議論も大きく進展することになったと思います。
このように状況が大きく変化した背景には、もちろん知事が代わったことも大きかったとは思いますが、劇的とも言える国交省判断に至るまでの過程において、県当局と国、JRとの間で、並々ならぬ努力があったと推察され、改めて敬意を表するものであります。
しかしながら、状況が一変したとはいえ、肝心な要対策土の具体的な処理方法の検討は途上であり、去る 10月29日に開催された県専門部会では、オンサイト処理や封じ込め措置について、建設的な議論が行われ、一定の進捗があったと伺っております。
今後は、要対策土の処理に関する対話の完了に向けて、JR東海との議論をさらに深めていくことと思いますが、生態系への対処も含め、引き続き丁寧な議論が続けられれば、工事計画全体に対する合意も先が見通せる状況になった、とも言われており、今後の推移には、流域住民も高い関心を持っていると思います。
そこで、10月の県専門部会での具体的な議論の状況と、要対策土の処理に関する対話の完了に向けてどのように取り組んでいくのか、県の所見を伺います。
【縣くらし・環境部長】
リニア中央新幹線整備への対応についてお答えいたします。
県は、これまでJR東海に対して、 静岡エ区で発生が予測されるヒ素等を含む要対策土については、 「オンサイト処理により無害化と総量の減量化の徹底を図ること」。 また 「盛土の封じ込めに当たっては、二重遮水シートに加え、大井川流域の皆様の不安を考慮した心理的な安全のための追加措置を講じること」を求めてまいりました。
10月の県専門部会では、 JR東海からは、県の求めを踏まえ、磁力 でヒ素等を分離する『磁力選別』によりオンサイト処理すること、 また盛土の封じ込め措置として、万が一破れても自己修復する機能を持つ『ベントナイトシート』を『二重遮水シート』と併用する方針が示されました。
これに対して、 専門部会における議論の中では『磁力選別』によるオンサイト処理は処理方法として適切、 二重遮水シートとベントナイトシートの併用は、科学的に最適と評価されたところですが、 要対策土の処理に関する立地・設計やリスク管理等が検討課題として残っております。
県といたしましては、要対策土処理においては、 技術的な安全性に加えて、流域のみなさまの不安をできる限り払拭するための措置が必要」との考えの下、対話完了に向けて、盛土の構造や想定外の重金属等を含む要対策土が発生した場合の対応について、引き続きJR東海との議論を丁寧に進めてまいります。
以上であります。
<10日の一般質問>
【増田享大(58=自民改革会議)】
1 リニア中央新幹線整備への対応について
2 法人二税収入の回復状況について
3 産業政策について
4 核燃料税について
5 今後の医師確保策の方向性について
6 中東遠地域における自転車を活用した地域振興について
【良知淳行(60=自民改革会議)】
1 人口減少時代を見据えた公共施設整備の在り方について
2 官公需を通じた中小企業の受注機会の増大について
3 今後の水産施策の方向性について
4 温泉を活用した経済・観光分野でのタイ王国との連携について
5 県道静岡焼津線浜当目トンネルの早期復旧に向けた対応方針について
6 焼津市内における治水対策及び国道150号の冠水への対応について
7 焼津漁港について
(1)焼津漁港の水産基盤施設整備
(2)焼津漁港周辺の津波対策
【佐野愛子(69=ふじのくに県民クラブ)】
1 財政健全化への視点について
2 教育現場の課題解決について
(1)教職員確保対策
(2)今後を見越した専門教員の必要性
3 新県立図書館建設とにぎわい拠点について
4 お茶振興対策について
5 男女共同参画の推進について
6 インドネシアとの交流促進について
【中谷多加二(75=自民改革会議)】
1 林業施策の推進について
2 局所的な豪雨に対する治水対策の在り方について
3 中山間地域の生活を支える取組について
(1)地域伝統芸能の継承
(2)小規模校や分校における教育の機会と質の担保
(3)介護サービスの在り方