
静岡県議会産業委員会の県外視察2日目は、沖縄県が国内外の情報通信関連産業の一大拠点として設立した『沖縄IT津梁パーク』からスタートしました。〝津梁(しんりょう)〟とは…「アジアとの架け橋」を意味しています。
①沖縄県における情報通信産業振興の推進
②我が国における情報通信産業活性化と国際競争力向上への寄与
③沖縄県における雇用創出の先導
…という3つの基本理念の下…
❶新しいIT産業(高度ソフトゥェア開発等)の拠点となる
❷日本とアジアを結ぶITブリッジ(IT津梁)の役割を果たす
❸IT産業のテストベッドを提供する
❹日本とアジアに必要な高度なIT人材の創出集積を担う
❺優れたリゾート&IT就業環境を提供する
…というコンセプトで、沖縄県が2010年9月に設立した国内外の情報通信関連産業の一大拠点です!
うるま市の海岸を埋め立てて造成した約8.5ヘクタールの広大な敷地内には現在、国内外のIT企業41社が進出し、2910人の雇用が創出されています。
パーク内にある産学官連携により観光・宿泊業界におけるDX推進につながる実証実験を行う世界初の宿泊施設『Hotel THL(Tap Hospitality Lab)』を視察させていただきました。
アプリのダウンロードによる宿泊予約や4種類の自動チェックイン・チェックアウト、無人コンビニでの商品購入や施設内の様々なサービス利用まで、すでにほとんど実用化されている最新の多彩な機能を間近で体感し、衝撃を受けました。

午後は、うるま市のエイム株式会社の『エイム人工海水ファームうるま沖縄』に伺いました。
同社は、名古屋市に本社のある自動車エンジニアリングの会社ですが、自動車開発の『冷却水技術』や『温度管理システム』を応用して、沖縄では絶滅の危機にある高級ウニの『シラヒゲウニ(白髭雲丹)』の完全陸上養殖の研究・開発を行っています。
閉鎖的な陸上養殖のノウハウを確立させ、人気のウニの生育に最適な環境をつくり、安全で美味しい水産資源の安定供給実現を目指す素晴らしい取り組みを詳しく学ばせていただきました!
午後も同じうるま市のエイム株式会社の『エイム人工海水ファームうるま沖縄』を視察しました。
同社は、名古屋市に本社のある自動車エンジニアリングの会社ですが、持ち前の『冷却水技術』や『温度管理システム』を応用して、沖縄で絶滅の危機にある高価な『シラヒゲウニ(白髭雲丹)』の完全陸上養殖のノウハウを研究・開発しています。
水生生物、水産資源の閉鎖的陸上養殖技術の確立により、環境への負荷のない安全で美味しい水産物の安定供給の実現を目指す同社の取り組みを詳しく伺いました。
鈴木社長のメッセージに感動したので、全文をご紹介します。
↓↓↓↓↓↓
『想いを集め、知恵と技術で幸せを作る』
私達は1998年の創業以来、「自動車の開発を通じて豊かで安全な社会に、技術を通じて貢献する」ことを使命としてきました。
沖縄県うるま市には、2013年7月に支店を開設し、それより10年余、県内二次産業の一助になることを目指し、事業開拓を行ってきました。
そうした中、自動車開発で培ってきた技術を活用し、県内での部品を調達し、製造が可能な機械装置として、陸上養殖装置に着目し、2021年より開発を開始、2年半の歳月を経て『AIM OKINAWA SEAWATER FARM』を完成するに至りました。
本装置は、かつては県内で広く流通していたものの、現在では激減してしまった「シラヒゲウニ」の周年栽培を可能とすることを目標とし、従来の課題であった冬季の飼育、ならびに台風や荒天の際でも安定した運転が可能であることを実証しております。
この県産品である陸上養殖装置により、沖縄県栽培業センターより配布される稚ウニを、可食サイズにまで育成し、失われつつあった海産品を復活させ、地域漁業の振興に貢献できることを確信しております。
エイム株式会社
代表取締役社長鈴木幸典
…………………………………
この後、恩納村に移動し…『学校法人沖縄科学技術大学院大学学園』を視察しました。長くなるので、明日報告します!