
静岡県議会は、本日10月1日から常任委員会の審議・質疑が始まりました。
私が今年も所属する産業委員会は、7つの委員会室の中で唯一、毎回県内産の『季節の花』の籠が飾られているわけですが…
今回の内訳は…
・バラ(静岡市)
・ガーベラ(浜松市)
・スプレーマム(浜松市)
・トルコキキョウ(浜松市)
・カーネーション(伊豆市)
・スプレーカーネーション(伊豆市)
・カスミソウ(御前崎市)
…でした。
県内屈指の花類の生産地である牧之原市産の花が、今回は1つも含まれていないことが、史上最悪の竜巻被害の現実と深刻さを物語っていて悲しかったです。
農作物の中で、花は特別です。食べるものではなく〝観賞用〟と言うことは、売っていなければ買わないでも済むし、消費者が買いたかった種類がなければ別の花が買われるだけです。
私は、当局に以下のような質疑を行いました。
①被災農業用施設等の復旧支援事業の補助上限について伺う。
②また、補助上限を超える大規模被害を受けた生産者への対応について伺う。
【農業戦略課長】
①の答弁
・本事業の補助上限は、国費 600 万円、県費 400 万円の合計 1,000 万円となる。
・本事業の上限撤廃については、国に対して要望を行っているところである。
・今回、国と情報共有しながら、支援策を9月議会に間に合わせることを、最優先で行ってきた。9月 19 日には国の復旧支援事業の優先採択の適用を受けられるようになった。
・まずは、農業共済制度の活用だが、被害が大きい生産者に対して、今後、市町と協力してヒアリング調査を実施し、農業共済加入状況の確認など個別に実態の把握に努める。
②の答弁
・令和3年の県単事業の支援制度は、局所的な被害であり、国が支援制度を発動しなかったことから、県で新たな支援制度を創設して、再建支援を行った。今回は、国に要望していち早く支援事業が発動された。
・まずは、国の支援事業で営農再開に向けて支援を行っていく。
・牧之原市では、多くの被災生産者が申請する予定で、市として事務処理に不安を抱えているため、この点についても支援を行っていく。
【私の要望】
・今回、特に被害が大きかったのは、花の生産者で被害額は1億円以上。1 軒はコチョウランの生産者で、ガラス温室や内部設備が高く、それだけで損失は1 億円を超える。3年くらいかけて育てるコチョウランは高い。生産者負担の10分の4でも負担は果てしなく重い。
・もう1軒は、ホームセンター等で売っている花苗の生産者。 400~1000 円くらいの売価で、1鉢売って利益が 30 円しかない。薄利多売で大規模なビニールハウスで多種多様な花の苗を育ててきた。「台風の風速40m/Sでもビクともしないように…」と、一番太くて高価な直径32mmのパイプを骨組みにして設置していたほとんどのビニールハウスが…「75m/Sの竜巻でグシャグシャになってしまった。ハウスの被害だけでも1億円とされる。逸失利益もすさまじい。
・このような状況を理解して、さらなる支援策を考えてほしい。
また、竜巻の被災者が所有する山林の倒木についても以下のように質問しました。
①地元は倒木被害の 2 次災害も心配されている。災害ボランティアは私有地の山の整備までは手が回っていない。県の『森の力再生事業費』での対応は可能か。
②森の力再生事業が補助事業の対象になった場合、所有者の負担はどのくらいか。また、整備する技術者がいないということだったが、台風シーズンが終わる この1カ月間のうちに何か対応ができるのか。
【森林計画課長】
①森の力再生事業は私有地で実施できる。この場合100%県の負担で対応可能。事業実施には、森林所有者と整備者の連名での申請が必要だが、現在は森林所有者の意向を把握できていない。
②森の力再生事業は全額補助なので、所有者の負担はない。現地が土砂災害につながる被害状況であれば、森の力再生事業では復旧が難しいため、他事業での復旧の検討が必要と考えている。1 か月の間にすべての風倒木を片付けることは、技術的にもマンパワーの面でも困難と考えているが、整備を行うことができる森林組合などに声をかけているところである。
【私の要望】
「森の力再生事業」でも「災害復旧予算」でも、県が責任を持って実施してくれるなら、被災県民にとってはどちらでも構わない。何も整備方針が決まらないまま、放置されることがないよう、早急に動いていただきたい。