
静岡県議会『令和7年度9月定例会』は本日22日、公明党県議団の代表質問と一般質問が行われました。わが自民改革会議の市川秀之県議(58=浜松市浜名区)が、文教警察委員長の立場で行った『新県立中央図書館整備の今後の進め方について』という質問が素晴らしかったので、長くなりますが全文をご紹介します。
【市川県議】
新県立中央図書館整備の今後の進め方について伺います。JR東静岡駅南口に整備する新県立中央図書館については、国の交付金が本県が見込んでいた額よりも大幅に少なくなることが判明しました。
事態の重大さを踏まえ、原因を究明するため、6月定例会閉会後に文教警察委員会を開催し、調査を行いました。そして、調査終了後、二度と同様の事態が発生することがないよう、7月31日に同委員会から教育長に対して、「事務の適正執行」を求める申し入れを行ったところであります。
一方で、現図書館の老朽化対策や、現下の資材・人件費高騰などにより、間の経過とともに費用が増加することから、一刻も早い新図書館の整備が必要であります。
新図書館整備について、塚本副知事をリーダーとする部局プロジェクトチームにより検討することとし、すでに第1回の会合が開かれたと聞いています。こうした状況を踏まえ、以下2点について質問します。
まず1点目、図書館整備の見直しと財源の基本的な考え方であります。現在、財源問題を主な理由に「一旦立ち止まってゼロベースから見直す」との方針で、新図書館整備に係る手続きはストップしています。同じ理由で再び計画が頓挫することは許されません。確実な財源の見通しの確保は、見直しの大前提だと考えます。
現在までの計画は、国の交付金を前提に議論されたものであり、この計画のままで県民の理解が得られるのか疑問です。一方、財源ありきで図書館の機能・内容を見直した場合、中途半端な施設にならないか、また、開館までさらに時間を要することにならないか、心配しています。
そこで、新図書館整備の見直しにあたり、財源を含め、どのようなするのか、県の考え方を伺います。
また、物価高騰が続き、もともと 2028年に開館する予定で県民にしてきたことを踏まえると、検討に多くの時間をかけることは許されません。今後のタイムスケジュールについて、県の考えを伺います。
2点目は、現図書館の利用方針であります。図書館の開館時期は、2028年から遅れることが見込まれます。今月補正に、トイレや空調などの緊急修繕の予算が盛り込まれましたが、新図書館の開館時期によっては、さらに対策が必要となることも考えられます。そこで、現図書館の今後の利用方針について、県の考えを伺います。
【塚本副知事】
県立中央図書館整備の今後の進め方についてお答えいたします。
答弁に先立ちまして、新図書館整備に関する事務執行について、一言申し上げます。先日、文教警察委員会において、教育委員会から今回の経緯や原因などの調査結果を御報告いたしました。
このような事態に至ったことにつきまして、改めてお詫び申し上げます。今回の事を教訓として、全庁を挙げて再発防止に努めてまいります。
県立中央図書館整備の見直しにつきましては、これまで、優先する事務執行に関する調査を進める中、並行して、現状分析や課題の整などをしてまいりました。今後は、年内を目途に整備の方向性を示せるよう、私をトップとする部局横断のプロジェクトトチームで検討をしてまいります。
はじめに、新図書館整備の見直しと財源の基本的な考え方についてであります。今回の見直しに当たっては、「機能性」「経済性」「東静岡地区のまちづくりとの一体性」の3つの視点を重視してまいります。
図書館を取り巻く社会情勢の変化を踏まえた上で、経済性にも配慮し、県民の皆様の主体的な学びに応え、東静岡地区のにぎわいを創出する施設を目指してまいります。
また、本県の厳しい財政状況を踏まえ、国の交付金などの財源の確保に努めるとともに、民間投資の活用も含め、県の財政負担を軽減する最適な事業手法を幅広く検討するなど、図書館の機能と財政負担もバランスを考慮しながら、見直しを進めてまいります。
タイムスケジュールにつきましては、今後、プロジェクトチーむで見直し内容を検討していくため、現時点ではお示しすることができまんが、議員御指摘の物価高騰の影響や、県民の皆様の御期待を踏まえまして、早期に見通しを示せるよう、検討を進めてまいります。
次に、現図書館の利用方針についてでありますが、新図書館整備の見直しに伴い、当分の間、現図書館を使用することとなります。
現図書館は、建設から56年が経過し、老朽化が進んでいることから、まずは、トイレや空調などの必要最低限の修繕を行うこととし、本議会に予算をお諮りしているところであります。今後、施設の状況調査や必要な対策を講じてまいります。
以上であります。
【市川県議】
ご答弁ありがとうございます。この件について意見と要望を述べさせていただきます。
私は本年度、文教警察委員会委員長として新県立図書館整備に係わる課題と向き合ってきました。本件、調べれば調べるほどに疑問な点が多く出てまいります。
5月29日の静岡新聞の社説が「教育委員会の見積りは極めてずさんだったと言わざるを得ない、同時に教育委員会の見通しを財政当局は結果的に容認していた」と指摘したように、文教警察委員会の調査からもこの問題は本年1月以降、教育委員会にとどまらず、知事をはじめ財政当局にも落ち度があったといえると思います。
そもそも令和元年ころから、膨大な時間や労力と、莫大なお金をかけて調査や設計、そして議会での議論を積み重、昨年9月に議会の承認を得た新県立図書館の整備計画が、ほんの半年後、交付金の減額が伝えられた途端、議会側に何の相談もなく「ゼロベースに戻してプロジェクトチームで議論する」と発表したことは、『議会軽視』であったと批判せざるを得ません。
交付金という前提が崩れたことが原因とはいえ、見方を変えれば交付金が2割減ったらどうするとか、4割減ったらこうするとかいう、いわば次善の策を講じてこなかったことこそが、行政側にとって致命的なミスなのではないかと考えます。
文教警察委員会の調査では、少なくとも2月定例会開会前の2月上旬には財源不足を財政当局は把握しており、議案に修正を加えることなく審議を求めたことは不誠実であり、この点だけをとっても民間の経営感覚からは信じられないことであります。
また、本議会開会日に知事は「見直しの方針」ともいえる3つのポイントを知事説明の中で述べられました。事前にお聞きしてなかったので、大変な唐突感がありました。
見直しのための部局横断的なプロジェクトチームについては、塚本副知事がプロジェクトリーダーという以外、構成員や活動状況、担当部局がよくわかりません。
このように現在の議会においては、新図書館整備に係る検討結果がどの部局から報告されるのかわからないため、今後どの常任委員会が審査や調査を担当していくのか決れていない、混乱した状況が続いています。
そして、そのような状況の中で本当に年内に方向性が出せるのか? 甚 だ疑問が残ります。
また、目前の問題として、補正予算の議案が9月26日に常任付託される予定です。しかし新図書館に係る予算減額の審査にあたっては、見直しのポイントを含め今後の進め方についても関連して確認が必要になることが考えられます。
文教警察委員会で議案を審査した場合、教育委員会から今後の進め方についても正確に御答弁いただけるのか心配しております。
いろいろと申し上げましたが、議会との情報共有と十分な連絡調整、円滑な議論により、県民のため、魅力ある図書館が一刻も早く整備できるよう、当局側の対応を求めます。
<22日の代表&一般質問>
【牧野正史(52=公明党県議団)】
1 知事の政治姿勢について
(1)男女共同参画の考え方と女性活躍推進
(2)サマーレビューにおける事業見直しの考え方
2 県内外国人への対応について
(1)やさしい日本語の普及による市町の行政手続き文書の改善
(2)県営住宅への外国人の入居拡大
(3)防災訓練への外国人の参加促進
3 新県立中央図書館整備について
4 災害発生時における孤立集落対策について
5 フェーズフリー防災の推進について
6 増え続ける空き家の対策について
7 動物愛護施策の推進について
8 商工会及び商工会議所への支援について
9 簡易な仕組みでのライドシェアの早期普及について
10 清水港におけるクルーズ船の受入環境整備と経済効果の拡大について
11 今後の不登校対策について
12 ストーカー犯罪への迅速かつ適切な対応について
13 交番・駐在所の統廃合について
【遠藤行洋(63=無所属)】
1 富士登山の安全対策について
2 若者の県内就職支援について
3 インドを中心とした交流の促進について
4 県職員の採用について
5 教職員の働き方改革について
6 県立高校体育館の整備について
(1)エアコンの設置
(2)床の張り替え
【市川秀之(58=自民改革会議)】
1 知事の政治姿勢について
・令和の人づくり
2 新県立中央図書館整備の今後の進め方について
3 結婚を希望する若者の支援について
4 浜名湖のアサリ資源回復に向けた観測機器の設置について
5 持続可能な農業経営に向けた生産基盤の整備について
(1)生産性向上に向けた農業水利インフラの整備
(2)高収益作物の生産拡大に向けた基盤整備

静岡県の危機管理部が発表した週明けの本日22日(月)14時現在の『台風15号(…の竜巻)による被害状況』です!
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