
令和7年度静岡県議会産業委員会の『県内視察研修』の2日目(最終日)は、浜松市のヤマハ株式会社と菊川市の静岡県農林技術研究所茶業研究センター(ChaOIーPARC)に伺いました。
ヤマハ株式会社は、日本最大の楽器製造メーカーであり、130年以上に渡る歴史で培った研究、開発、マーケティング等の技術や知見を活かして社会課題やニーズに応え、企業価値の向上を図っている静岡県、いや日本を代表する企業です。
今回は、同社が東京芸術大と共同研究・開発した自動伴奏追従機能を持つ『だれでもピアノ』等、最新のデジタル技術を活用した新時代の楽器や音響機材を視察したほか、脱炭素化など社会環境が変化する中で、楽器産業が取り組んでいる内容を伺いました。
音楽的才能は皆無! 音符は読めず、楽器類はまったく扱えない(…カラオケは大好きですが…)ワタシには、何から何まで奇跡の産物に思える説明と令和の楽器の素晴らしい機能と音色に驚愕しました。
同社の昨年の売上収益4621億円のうち「1223億円(26.5%)が、米国を中心にした北米地域だった」ということ。そして、ヤマハは日本以外では「インドネシア、マレーシア、中国、インドで楽器を生産しており、全世界に輸出しているが、米国には生産工場はないし、これからも進出する予定もない」との説明だったので…
ワタシはちょうど明け方に届いた「米国トランプ大統領との関税交渉が当初の25%から15%で合意」との報道を受け、同社の感想と対応状況を伺いました。5月の段階では県内企業でいち早く「110億円相当の業績悪化」の懸念を表明した同社ですが…トランプ大統領が一方的に定めた25%関税発動の1週間前の急転直下の合意だけに…「トランプ大統領の発言や政策は、ぶれ幅が大きすぎて対応が難しい。日米政府間の合意との報道ですが、現時点では、われわれは冷静に事態の推移を見守っています」とのことでした。

牧之原市布引原と県道を挟んで隣接するChaOl-PARCには、今年3月の開所式以来の訪問となりました。
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静岡県の誇る先端技術と基盤研究を組み合わせた茶の実用・応用研究を行う機関であり、茶の新たな価値を創造するオープンイノベーションの活動拠点としての機能が強化されています。
施設の内容や使命、存在意義などは前回の訪問時や、6月議会での一般質問でも詳しく取り上げていますので、今回は割愛します!(^^ゞ