
<6月26日の一般質問>
大石健司:①富士山静岡空港の利用者目標達成に向けた取組について、伺います。
先日発表された富士山静岡空港の令和6年度の搭乗者数は63万2610人で、令和5年度から約12万人もの増加となりました。
全国的なインバウンド需要の増加やコロナ禍で落ち込んだ国内旅行の回復といった好材料に加え、令和6年度は開港15周年という節目の年として、年間を通じ、県と運営権者が一体となって、本県の魅力発信強化などを行った成果によるものと評価しております。
空港の利用者数が回復基調にある中、私の地元の牧之原市では空港直下の坂部区の県道吉田大東線に来月18日、道の駅「そらっと牧之原」がオープンします。当日の開所式には平木副知事もご参列をいただけると聞いており、心から感謝いたします。
幹線道路に面している施設ではありませんが、国の「道の駅認定」を受けており、地元自慢の農産物などを販売する予定であります。空港を利用する方々も含めて、ぜひ、多くの県民のみなさまにご利用いただきたいと願っています。
そして、このような街づくりの取組は、現在県が進めている空港西側県有地の利活用も併せ、空港利用者数の増加に向け、背中を押すものです。我々、地域住民の長年の悲願である東海道新幹線空港新駅建設も含め、この先も空港と周辺地域が共に発展していく必要性を強く感じるところであります。
県の総合計画における令和7年度の空港利用者数の目標は105万人と、かなり意欲的な数値が設定されています。作成中の次期総合計画においては、さらに前向きな目標値の変更が検討されていると伺ってはおりますが、昨年度の実績を踏まえると、105万人の目標達成に向けては、大幅な搭乗者数の増加が必要となります。
東京と大阪を結ぶゴールデンルートの途中にある富士山静岡空港は、コロナ禍前の爆買いに象徴されるインバウンド需要が旺盛な時代から国際線に強い空港であったことから、今後も、特に国際線の就航拡大が、目標達成に向けた鍵を握っていることは間違いありません。
コロナ禍で止まった路線がなかなか復活しない、あるいは新設されない背景には、我々が知らない航空会社特有の事情もあるのではないかと推察しますが、いずれにいたしましても、利用者目標との隔たりを埋める真摯な努力が必要となります。
目標の達成のため、国際線の復活や新設、そして搭乗者数の増加に向けて、県は、どのように取り組んでいくのか、伺います。
鈴木康友知事:大石健司議員にお答えいたします。富士山静岡空港の利用者に向けた取組についてであります。
令和6年度の富士山静岡空港の利用者数は、約63万3000人と過去最高を記録した令和元年度の86%まで回復しております。そのうち、国内線は、過去2番目に多い約43万人を記録した一方、国際線は、いまだコロナ禍前の7割程度であり、議員御指摘のとおり、利用者数105万人の達成には国際線の回復が急務であります。
このような中、今月から、ソウル線が1日2往復、いわゆるダブルデイリーまで拡大し、来月17日には、開港以来初めてとなる中国の青島線が運航を開始するなど、国際線の回復は着実に進みつつあります。
この回復基調を本格的なものとするには、既存路線の利用拡大に加え、運休中の中国、台湾路線の運航再開や、東アジア、東南アジアの新規路線の就航が不可欠であります。
このため、現在、県と運営権者である富士山静岡空港株式会社が連携して、航空会社への要請、交渉を精力的に行っております。今月3日に私が、中国東方航空の本社を訪問し、増便要請を行ってまいりました。
一方、運営権者では、アジア最大の航空商談会であるルーツアジアに参加するなど、新規路線の誘致に向けて、航空会社と粘り強くているところであります。
また、航空会社の運航再開や増便に当たっては、航空需要が決め手となるため、インバウンド、アウトバウンド両面からの需要の創出、確保に向けた取組が必要であります。
インバウンドにおきましては、各国の特性に合わせたアプローチが効果的であります。個人旅行客が增加傾向にある中国では、ユーザー数が3億人以上に急拡大しているSNS「レッドブック」での情報発信を行うとともに、アクティビティ人気の高い韓国では、ゴルフやキャンプなどアウトドアスポーツを商品化するなど、需要拡大に取り組ん
ます。
アウトバウンドにおきましては、就航先のみならず、世界各地への乗り継ぎ需要も創出されるため、上海やソウル経由でヨーロッパ等を訪れ旅行商品の造成を行うほか、教育旅行の利用促進に向け、台湾政府機関との協定締結や韓国観光公社との連携を図っております。
引き続き、空港利用者数の目標達成に向けて、運営権者、空港利用促進協議会と連携し、官民が一体となって、就航の拡大を図り、本県の空のの玄関口として、更なる飛躍を目指してまいります。


第27回参議院議員選挙3日目。。本日は、静岡市内3カ所において、日本医師会副会長で、自民党全国比例候補の釜萢敏(かまやち・さとし)候補(72)の応援に駆け付けました。