
静岡県議会『令和7年6月議会』の代表・一般質問の2日目が行われました。その項目は、以下の通りです。
【山本彰彦(60=公明党県議団)】
1 知事の政治姿勢について
(1)知事のリーダーシップと期待する職員像
(2)物価高騰に対する今後の県の対応方針
(3)地方同士の平和外交
2 防災・減災対策の強化について
(1)大規模災害時における被災者支援
(2)南海トラフ地震における応急対策職員派遣制度
(3)橋梁の耐震対策
3 県職員における多様な人材確保策について
4 外郭団体の在り方と県の取組について
5 危険鳥獣への対策について
6 女性から選ばれる地域づくりについて
7 地域資源を活かした観光戦略について
8 スポーツコミッションの推進について
9 大人の発達障がい支援について
10 認知症バリアフリーの普及について
11 高年齢者が安心して働ける就業支援について
12 大阪・関西万博を踏まえた今後の取組について
13 実学系高校における職業教育の質の向上について
14 高齢運転者による交通事故防止対策について
【山本隆久(64=無所属)】
1 知事の政治姿勢について
・ 県有施設の在り方
2 中小・小規模事業者の価格転嫁に向けた支援策について
3 介護現場における外国人の就業支援策について
4 海外からの誘客に向けたスポーツツーリズムの取組について
5 馬込川水門工事の進捗状況について
6 しずおかバーチャルスクールの運営について
【河原崎聖(61=自民改革会議)】
1 大井川鐵道本線の全線復旧に向けた取組について
2 広域的観光施策について
3 スタートアップ支援の取組について
4 茶業の振興について
(1)国内の販路開拓
(2)持続可能な生産環境の整備
5 遠州灘海浜公園(篠原地区)野球場の整備について
河原崎県議: 「遠州灘海浜公園(篠原地区)野球場の整備については、度々本会議の質問において取り上げられてきましたが、令和5年度に民間の調査会社に委託して行われた報告書の存在が明らかにな。
会の一般質問で追及がありました」
「この報告書によると、建設費については膨大で、特にドーム型野球場を含む整備事業費は、2年ほど前の時点ですでに『510億円から580億円』であり、造っても『プロ野球やコンサートなどのイベントの開催は期待できない』『稼働率などから建設コストの回収は難しい』『維持管理費も膨大となる』となっています」
「ここから導き出される結論は、この事業は『やるべきではないもの』というよりも『やってはいけないもの』ということではないでしょうか?」
「この報告書と同じような問題意識を持った県民に対して、的確な答えを示すことなしに、この事業が前に進むことはありえません。そして、これは、『1円も無駄にしない行政』を標榜する知事の政治姿勢そのものに対する信用を大きく失墜させるにつながるのではないでしょうか?」
「今後この事業をどのように進める考えか、知事の所見を伺います」
鈴木知事:「遠州灘海浜公園・篠原地区の野球場につきましては、野球場単体でなく、環境と調和した公園周辺のまちづくりと一体的に捉え、周辺の施設と併せて、様々な機能を併せ持った集客力の高い総合的なることが理想であると考えております」
「令和5年度の調査報告書では、民間事業者から議員御指摘のよもございましたが、整備自体については複数の事業者から関心が寄せられました」
「その上で、整備に当たっては、物価高騰や人手不足等の社会情勢の中、民間活力を最大限取り入れ、稼働率や収益性の向上と財政負担の軽減を図ることが極めて重要であり、いかに民間投資を呼び込めるかが鍵になると考えております」
「こうした考えの下、本年1月、県と浜松市で構成する『遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会』を設置し、公園を含めた全体的な利活用と、県、市、民間の役割分担・費用負担等について検討を進めているところであります」
「今月12日には第2回協議会を開催し、民間のノウハウや投資をアイデアを幅広く求めるための公募方針などをまとめました。本議会の常任委員会においてその内容を御議論いただき、速やかに民間事業者からアイデアを公募してまいります」
「その後、いただいた提案を基に、利活用構想等を複数策定し、実現性?具体性を評価した上で、概算事業費、収支見込み、経済波及効果等も踏まえ、最適な野球場の規模・構造を絞り込んでまいります」
「遠州灘海浜公園(篠原地区)が、多くの県民の皆様に愛され利用される県西部のスポーツの拠点となるよう、引き続き県議会の皆様の御意見を伺いながら、浜松市とも連携し検討を進めてまいります」

本日の質問終了後、会派の『茶業振興銀連盟』の勉強会が行われ、JA静岡経済連茶業課の担当者から今春の茶生産の・流通動向や生産現場での課題と対応策、そして静岡県と連携した碾茶・抹茶を中心とするこれからの海外輸出戦略の内容について、詳しく説明を受けました。
明後日26日の10時半から私が行う一般質問の3項目…『榛南地域の茶業を中心とした農業の経営安定について~(1)お茶の振興(2)転換作物の導入支援~』に向けて、とても有意義でタイムリーな学習の機会となりました!(^^)/