
昨日から突如、ワタシのブログ『大石けんじの榛南魂』の4年前の記事が、異様にバズりだしたのが不思議だったのですが…原因は、これでした!(; ・`д・´)
いろんな意味で「凄いな~!」と脱帽しています。ただ、石山市議本人にも直接指摘したのですが…ちょっと認識が甘いとは思います。議員の資質や実績を測るバロメーターは『議場での質問(一般・代表)』だけであるはずがないからです。
有能な虎の面々もいろいろ指摘している通り、くだらない的外れな質問でも様々な項目を立てて、毎回ぐだぐだと取り上げれば、それだけで〝優秀な議員〟というレッテルをゲットできてしまいます。
そして、選挙時のマニフェスト達成率ばかりを評価基準にしてしまったら、今回の壮大なテーマから逸脱して、地方や地元の「小さな小さな要望だけを丹念に拾い集めて、行政に懇願して実現させる〝チンケで太鼓持ち的な与党議員〟」ばっかりになりそうです。
しかーし!! それでもなお、ワタシはこの30歳の他所者で馬鹿者の若者の心意気は素晴らしいと思いました。あと、大切なのは〝言行一致〟と〝有言実行〟! 地域に根差した活動をどれだけ真剣に実行できるか! きれいごとだけなら、誰でも言えるので…
バズってるワタシの4年前の記事は…⇒ こちら!!

牧之原市の静岡県立相良高校の同窓会主催の『学校を起点とした地域連携と学びの循環』という講演会にお邪魔しました。島根県益田市の元教育委員会ひとづくり推進監で、現在NPO法人おむすび理事長の大畑伸幸さん(62)の独演会でした。
大畑さんは、以前にも牧之原市に講演に来られた全国的に有名な教育者で、地域づくりコーディネーターだそうです。どうでもいい話ですが…ワタシの高校時代の親友の2人と名字と名前がそれぞれ全く同じなので、お話を聴く前から親近感を抱きました!(笑)
1時間半に渡って、全校生徒や全教員、そしてワタシのような部外者までも夢中にさせた楽しい講演は…ざっくり言うと「地域の大人と子どもたちとが関係性を持つことで、学校の枠を超えた学びが広がっていくよ。双方が対話と信頼関係を築いた田舎には子どもたちは残るし、今は出て行ってもいつかはいろんな形で帰ってくるよ」という内容でした。
牧之原市より面積は約7倍ながら、ほとんど同じ人口の4万2000人の島根・益田市は、高校卒業時点で9割の生徒が市外に流出し、大学卒業時には3割しか戻ってこないという大変な地方都市だそうですが…
大畑さんたちが小中高の学校の子どもたちに、地元で活躍する大人たちと接触・交流させるように心掛けて以来…「将来、益田市に住みたい」という子どもの割合が5年間で50%から83%に…。「益田市には魅力的な大人が多い?」という質問に「はい!」と答えた割合は、51%から90%まで激増したというから驚きです。
とはいえ、夢や希望を抱いて都会や外国に羽ばたいていく子どもたち全員が、生まれ育った故郷に帰ってきたくなる社会が100%健全ではないでしょうし、年を取るほどさまざまな環境やしがらみに縛られて、帰りたくても帰れなくなるのが人の世の常です。
それでも、いつもワタシは強調しますが、政治家になったワタシは、この素晴らしい故郷を〝消滅自治体〟や〝限界集落のまち〟にさせるわけにはいかないし「させてたまるか!」と思っているので、今からどんどんできる施策は取り組むべきだと痛感しました。
大畑さんの言う通り「人が幸せに生きるために一番大切なもの」は、お金や豪邸や権力ではなく…「素晴らしい人間関係」なのだと、ワタシも強く実感しています。都会ではめったに築けない篤い絆が、田舎にはあちこちに転がっています。
18歳で故郷を離れてから、大学やバイトや放浪や仕事を通じて知り合った全国&全世界のありとあらゆるタイプや性格の老若男女の人々との交流や友情が、今のワタシを根幹を形成しています。その上でなお、不惑を過ぎてから自らの意志で戻ってきたこのまちとここに暮らす人々が、愛おしくてたまらないのです。