
静岡県議会『令和7年2月定例会』は本日25日から、各会派の代表質問が始まりました。われわれ最大会派の自民改革会議は、坪内秀樹政務調査会長(59)が登壇し、鈴木康友知事(67)以下、関係部局長、教育長、警察本部長に対し、以下の12項目の質問を行いました。
1 知事の政治姿勢について
(1)令和7年度当初予算編成
(2)県政の運営体制
ア 組織改正
イ 副知事の選任
(3)次期総合計画
ア 知事が目指す社会像と事業の推進体制
イ 行動計画の策定
2 中期財政計画について
3 持続可能で強靱な県土づくりについて
4 地域の特色を活かした振興策について
5 伊豆半島をはじめとした防災対策の推進について
6 県東部地域における医師確保の取組について
7 インドとの交流について
8 本県の茶産業の復活に向けた取組について
9 森の力再生事業の今後の取組について
10 スポーツの成長産業化について
11 教育委員会における「幸福度日本一の静岡県」の推進について
12 治安情勢を踏まえた令和7年の本県警察の取組方針について
中でも先週のショッキングなマスコミ報道もあり、県民、そして私の地元の注目度も高い8番目の『本県の茶産業の復活に向けた取組について』の質問と答弁をご紹介します。
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本県の茶産業の復活に向けた取組について伺います。
先週、農林水産省が発表した2024年の茶生産統計を、大きな驚きを持って受け止めたのは、私だけではないと思います。
発表によると、昨年の本県の荒茶生産量
は、前年比5.1%減の2万5800トンとなり、ライバルの鹿児島県に初めて抜かれ、1959年の統計開始以降、60年以上守り抜いてきた首位の座から陥落しました。
本県の茶産業は、まさに大きな岐路に立っております。荒茶の市場価格は年々下落し、生産者の経営を悪化させています。
さらに、昨今の物価高騰による燃油や肥料代の高騰が追い打ちをかけ、生産者の茶業を継続していく意欲を奪っており、このようなさまざまな要因が重なり、今回の荒茶生産量の首位陥落につながったのではないでしょうか?本県の茶産業は〝風前の灯〟といった状況です。
これは、生活様式が変化し、どこでも手軽に飲めるドリンク茶の需要が拡大する中、1世帯あたりのリーフ茶の支出額は、ピークだった平成5年の7131円の約4割に減少するなど、本県における茶生産の主力である煎茶の需要が低迷していることが荒茶価格を下げている要因となっているものと考えられ、本県の茶の生産者の苦況は深刻なものと大変危惧しています。
その一方で、海外での緑茶の需要、特に抹茶の原料となるてん茶、そして有機茶の需要は急激に拡大し、ここ5年は毎年過去最高の輸出額を更新しています。抹茶需要の高まりを受け、てん茶の市場価格は3年連続で上昇し、煎茶の約2.5倍の高値で取引されるなど好調で、海外市場にこそチャンスはあるものと考えます。
また、海外市場に打って出るに当たっては、静岡茶としてのブランドイメージを確立し、世界において知名度を高める取組も必要だと考えます。
今年度の我が会派の本会議の質問では、茶産業について繰り返し取り扱ってきた。これは「茶なくして本県農業の飛躍なし」との思いによるものであり、本県の茶産業の復活に向け、県は令和7年度にどのような取組を進めていくのか伺います。
【鈴木知事】
令和6年の全国の緑茶輸出額が過去最高の364億円を記録するなど、海外での緑茶需要は年々拡大しております。また、国も、輸出強化を鮮明にした新たな茶業政策の基本方針を3月に公表する予定であります。
私は、こうした流れも受け、本県茶業が将来にわたって発展するために、日本市場のみならず、世界市場をターゲットに、ソフト・ハード両面から戦略的に取り組んでいく考えであります。
まず、ソフト面では、静岡茶の『リ・ブランディング』に取り組みます。
県内各産地で特徴を生かした販売が行われる一方、消費者やバイヤーから静岡茶全体としての特徴が分かりにくいという指摘もあります。
このため、今年度、まずは、静岡茶ブランドの検討や、世界市場での競争力強化を目的に、若手茶業者中心のプロジェクトを立ち上げました。
現在、地域資源活用アドバイザーの小原嘉元氏や茶道家の岩本涼氏の知見を生かし、課題の洗い出しや消費者視点でのマーケティング戦略を検討しており、来月、ブランドコンセプトを取りまとめます。
来年度は、この戦略を加速化します。国際的なブランド戦略に精通した、実績ある専門家を招聘し、静岡茶を象徴するロゴマークの作成や、SNSを活用したメディアミックスによる効果的なプロモーションの展開により、世界に通用する静岡茶ブランドの構築を目指してまいります。
また、ハード面では、輸出需要に応じた生産構造の転換に取り組み、旺盛な海外需要に生産量が追い付いていない状況を打開いたします。
今後10年間で800haの輸出用茶園の創出を目標に、国の補助制度に加え、新たな県単独の補助制度を創設することにより、県内作付面積の約9割を占める「やぶきた」から、有機栽培に適性がある「つゆひかり」「しずゆたか」等への改植を支援してまいります。
さらに、国内では、高級ボトリングティーやティーツーリズムなど、インバウンドも踏まえた、革新的で新しい付加価値を有するビジネスモデルへの転換に取り組む茶業者やスタートアップを支援してまいります。
こうした取組を実施するため、来年度予算案に、今年度の倍以上である、約4億5000万円を計上しております。
業関係者や市町と連携して、世界に通用する静岡茶ブランドと生産体制を確立し、世界市場へと展開することで、荒茶生産量1位を奪還し、静岡の茶産業の力強い復活を実現してまいります。
◆その他の代表質問◆
【伴卓(37=ふじのくに県民クラブ)】
1 知事の政治姿勢について
(1)令和7年度当初予算編成
(2)財政健全化
(3)県土の均衡ある発展に向けた次期総合計画
2 インドとの交流強化に向けた今後の取組について
3 多文化共生社会の実現に向けた今後の取組について
4 大規模災害への万全な備えについて
(1)地震・津波対策の被害想定と準備状況
(2)能登半島地震を踏まえた県警察の大規模災害への対処方針
5 県有施設等における再生可能エネルギーの導入促進について
6 職員の民間派遣による人財育成について
7 北薩トンネルの事象を踏まえたJR東海との対話について
8 ガストロノミーツーリズムの推進について
9 入院中の子供に付き添う家族等への支援について
10 共育てを推し進めるための取組について
11 スタートアップ先進県に向けた取組について
12 次世代エアモビリティーの推進について
13 遠州灘海浜公園(篠原地区)整備に関する民間活力の活用について
14 小中学校における不登校対策のさらなる推進について

今夜は、自由民主党静岡県連の『中部地区党員・党友の集い』でした。
急な発熱で来静が叶わなかった麻生太郎先生(84)のピンチヒッターで、義弟の鈴木俊一総務会長(71=前財務大臣)が、講師としてご来場くださいました! 同じ稲門の大先輩でした。
ワタシは、来賓のお出迎え&お見送り役だったので、突然の講師変更でも、なかなか忙しかったです。静岡駅の新幹線ホーム下の貴賓室の存在を知ることができて、本当に感動しました。
こんなご時世にも関わらず、本日お越しくださった950名もの応援団のみなさん! ありがとうございました! このご恩は、必ず仕事でお返しします!