
本日の地元新聞等でも詳しく報道されていましたが…静岡県の鈴木康友知事が10日、新年度令和7年度の当初予算案を発表しました。
知事就任後初めての当初予算編成を『スタートダッシュ予算』と命名。「幸福度日本一の実現」と「行政経営の推進」の2つを方針に掲げ、一般会計は総額1兆3723億円と前年度より563億円増加。過去最大の予算規模となりました。
「これからの4年間、本格的なスタートする年」とし…「チャレンジ元年です。人口減少や社会を大きく変える技術革新などを前提として、積極的にチャレンジをしてまいります」
「財政改革元年でもあります。新たな取り組みを積極的に進めるため、10年間の中期財政計画を策定し、持続可能で健全な財政基盤の構築に着手をいたします」…と宣言しました。
防災の推進や医療・福祉分野の人材確保といった8項目に重点を置き、能登半島地震を教訓として200億円を掛けて伊豆半島の主要道路の整備や住宅の耐震化支援等に充てます。
道路整備には174億400万円、新たに耐震シェルターの導入補助を追加するなど住宅耐震化支援に5億5200万円が計上されました。県東部地域の医師不足の解消に向けても1億円を計上します。
さらに「未来を拓くチャレンジ」として予算を集中的に配分し、いわゆる空飛ぶクルマである『次世代エアモビリティー』の先進導入を目指すために7000万円、鈴木知事肝いりの『スタートアップ企業』を支援するために6億8000万円が予算化されました。
注目されていた組織改編に関しての議案も上程されることが決まりました。川勝前知事のもとで発足した知事直轄組織は、政策推進局が企画部門と財政部門を管轄していましたが…
今回の改編で『知事直轄組織』と『経営管理部』が廃止されて3分割。重要な政策や総合計画の推進を『企画部』、財務全般を『財務部』、人事などは『総務部』が所管することとなりました。
県議会最大会派のわれわれ自民改革会議では、従来から「知事の直轄組織に、権限が集中している現状は問題だ!」として、昨年末に知事に対し「企画部門と財政部門の切り離し&独立」を要望してきたことに、鈴木知事が応えた形です。
また、知事に辞表を提出した森貴志副知事(68)と増井浩二副知事(67)の2人の副知事の後任として、元総務官僚で浜松市の財政部長の経験もある平木省氏(50)と、元県庁職員で財務局長等を歴任した沼津市副市長の塚本秀綱氏(63)を起用する議案の提出も正式に明らかになりました。
これら全ての議案は、来週18日(火)に開会する静岡県議会2月定例会に上程されます。
