
今年も、牧之原市菅山区菅ケ谷の一幡(いちまん)神社で、実に1000年近くも連綿と継承されている古例祭『御榊(おさかき)神事』に伺いました!!
平安時代後期、第69代後朱雀天皇の御代の長暦2年(1038)に建立された古い神社を舞台に、この時期の3日間に渡って行われてきたこの神事は、あと13年で記念すべき〝千周年〟です! 仰天です!
かつては『二十八名(=みょう。苗とも表記される)』と呼ばれた28家の豪農が28年に1度〝本名〟という主催者を務め、儀式や祭事を執り行ってきましたが…近年の過疎化や少子化で名家の断絶や辞退が続出。ついに6年前から、残った21家で組織する保存会や神社の氏子総代、そして菅山区の役員のみなさまが力を合わせて、毎年一幡神社で実施しています。。
古来その年の本名が、御榊様と呼ばれる榊の葉に包んだ御神体のサイコロサイズの切り餅を前年の本名から受け継ぎ、自宅に設けた『御仮屋(おかりや)』という小屋の中に1年間安置することで…
餅の持つ霊力〝稲魂〟が増幅されて、地区に五穀豊穣をもたらすと信じられてきました。今は、神社内に常設の御仮屋で保存され、カチカチに乾いてアラレと化した御榊様は、本日の神事後に開封され、参列者に配られました。
この6年間はコロナ禍もあり、神事はさらに簡素化。前日に榊の葉をくわえた7人でついた御榊様は、みんなで作りますが…牛の舌の形の餅は、業者に委託です。最終日恒例の神幸の行列は、以前のような全集落廻りはせず、スタート地点の公民館から神社に直行してきました。
類似する行事は、全国でも数えるほどしかない極めて珍しいこの神事は、静岡県の無形民俗文化財に指定されています。私が見学から取材、そして神事に参列させてもらえるようになった10年間でも、内容や儀式は様変わりしましたが…人も行事も、時の流れの中で変遷していくことは世の常です。
1000年という気の遠くなるほどの歳月を絶えることなく継承されてきたこの宝石のようなお祭りを「この先どんな形でも、子や孫の世代に繋いでいくことこそ、今を生きるわれわれの責務だ」だ思いました。

牧之原市の生涯学習講座の受講生さんたちによる『第2回牧之原塾発表会』に伺いました!(^-^)/
相良地区にあった『田沼塾』と榛原地区の『はりはら塾』が、発展的に合併してから2年目の総決算となる芸術作品や文化・芸能発表の舞台でした!(^-^)v
プロ顔負けの傑作、力作の数々に、ただただ感心するばかりでした!(´- `*)
無芸大食の自分が恥ずかしいです!(。-ω-)