
本日は、静岡県議会の高校出前講座の講師として…同期の鈴木啓嗣県議と、第2会派の佐野愛子先生と一緒に、浜松市天竜区佐久間町にある静岡県立浜松湖北高校佐久間分校を訪ねました!!(^-^)/
牧之原市の自宅からは最短のルートで101km。前回とは比較にならないほど交通の便が良くはなりましたが…高速を乗り継いでも、まだ最速で1時間40分(120km)もかかる愛知県との県境沿いの山間の小さな学校で『公共』と『政治経済』の授業を選択している1年と3年の計21人の生徒たちと、熱い意見交換を行いました!
ワタシは、議会事務局から無作為に指定されたこの学校への訪問をずっと楽しみにしていました。スポーツ紙の静岡支局の記者だった20年前、夏の高校野球紹介の連載記事の取材で、浜松市への編入直前の旧佐久間町の県立佐久間高校を担当したからです。
佐久間高校は、地域の急速な過疎化で生徒数の減少に歯止めがかからず、2017年から浜松湖北高校の分校になりました。翌2018年からは野球部は単独チームでの公式戦出場ができなくなり、62年の歴史に終止符を打ちました。
ワタシが県議会議員に初当選した2019年、新聞報道でワタシの名前と経歴を見た同校野球部のOB会長さんが…「あの時の大石さんに間違いない!」と、わざわざ県庁に記念誌を届けてくださった時には、涙が出るほどうれしかったです。
20年前ぶりに訪れた校舎やグラウンドは、以前と変わっていませんでした。あの時の生徒たちの子どもよりは、まだちょっと早いけど、ほぼ同世代の若者たちが『山間部地域について』というテーマを掲げ、ワタシにさまざまな質問や意見を投げ掛けてくれました。
人口減少が止まらない地方の山間部のために「国や県はこの先、何をしてくれますか?」「ボクたちはどうすればよいのでしょうか?」という重いテーマでした。特に、もうすぐ人生の岐路を迎える3年生の生徒たちの表情には「自分が、この町を出ていってしまっても大丈夫なのかな?」という不安というか、ある種〝うしろめたさ〟が垣間見えました。
「君たちはこの自然豊かで美しい山の町で生まれたことを誇りに思ってほしい。地方の過疎化は、日本社会全体の流れで今に始まったことではない。日本中には、もっともっと山奥で、気候条件も厳しい地方はいっぱいある。いつの時代も若者が勉学や就職で都会に出て、さまざまな出会いや経験を積むことも大切だから、大志を抱いて羽ばたいてほしい」
「君たちが愛する故郷を忘れず、この先人生のどんなタイミングでも自由に帰って来れる…帰って来れなくなっても、恋人や将来の家族といつでも気軽に遊びに来れるような魅力的な静岡県を必死で守っていくことが、オジサンたち地方政治家の務めです」というようなことぐらいしか答えられませんでした。
意見交換の後は、生徒たちが地域の活性化のために取り組んできた郷土のお菓子の普及や、史跡や民話を紹介するオリジナルカードによる〝まち興しプロジェクト〟『地域実践報告会』を、とても興味深く拝聴しました!(*^^*)
