
静岡県議会産業委員会の九州視察研修2日目の午前中は、福岡市東区の『福岡食肉市場株式会社』に伺いました!
1959年(昭34)に九州唯一の食肉の中央卸売市場として開設された公設民営の市場で、2000年からは現住所の集約センターで、農林水産大臣認可の卸売業者が、九州全域と山口県から食肉の集荷を行い、売買参加者に卸売を行っています。
福岡市の条例に基づき、食肉市場としては日本初となるISO9001認証を取得し、業務の品質向上に努めているそうです。また、最高水準の衛生管理体制を備えたと畜場と部分肉加工施設を併設し、食肉流通の効率化も実現化している模範的な施設です。
静岡県では現在、2026年度の供用開始に向け、菊川市内に新たな食肉センターを整備中ですので、今回の視察日程に組み込んで…
近年、東京市場に次ぐ全国2位の巨大市場に急成長した同社の特質すべき営業方針、集荷拡大や環境&施設整備の現状。そして、厳格な衛生管理や売買参加者との連携強化の取り組み等を詳しくご教授いただきました。
生まれて初めて、生産者が大切に育て上げた立派な牛や豚が、スーパーや肉屋、焼肉屋で見慣れたお肉となるまでの大部分の行程を見学者通路から視察して…
家畜の生命をいただいて暮らしている現代の日本人の毎日は、決して当たり前のことではないし、美味しいお肉が、私たちの食卓に届くまでには、多くのみなさんのご尽力があることを強く認識し、感謝する貴重な機会ともなりました。

午後からは、福岡市中央区にある福岡市の『Engineer Friendly City Fukuoka 事業』の中核施設『エンジニアカフェ』に伺いました。
福岡市では「多種多様なエンジニア人材が自由に活発に働きたい!」と思うようなまちづくりを目指し、エンジニアコミュニティの見える化やモチベーションアップ、多業種の企業や学校、学生との連携に繋がる取り組みを実施しています。
福岡市と公益財団法人九州先端科学技術研究所の共同事業として、2019年からこの施設を開設。コミュニティマネジャーが常駐し、エンジニアやエンジニアを目指す若者からの相談に応じているほか、コワーキングスペースでの作業や、3Dプリンターを使っての機器の試作等に開放しているそうです。
1909年(明42)に竣工した旧日本生命ビルを転用した『福岡市赤煉瓦文化館』内に展開されたさまざまなルームで、明日の日本の産業界を支える有望なエンジニアたちが、イキイキと活動している様子を目の当たりにして、とても刺激を受け、羨ましく思いました。
静岡県でも、新時代の産業発展の担い手であるエンジニアたちの働きやすい職場環境の構築や、雇用の促進に向けた積極的な取り組みを進める必要性を強く感じました。