
静岡県議会産業委員会の県外視察のため、本日から2泊3日で九州です。。昨夜の宮崎県を震源とした大きな地震で「どうなることか?」と心配しましたが…
気象庁による「南海トラフ巨大地震との関連や発生可能性が、平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」という発表を受けて、委員長として予定通りの実施を決めました。
各地の先進的な取り組みをしっかりと学び…今後の委員会活動の充実と、静岡県の産業界の発展につながる実りある視察を期待しています!(^-^)v
空港の背景の富士山が綺麗でした!

福岡県糸島市にある『公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTRec)』を訪問しました。
福岡県が中心となって、2004年に設立した『福岡水素エネルギー戦略会議』による『福岡戦略プロジェクト』が掲げる「水素エネルギー新産業の育成・集積」を推進するために、国の支援を受けて2010年に開設した日本唯一の研究試験センターです。
水素(H)は、地球上にもっとも多く存在する元素であり、燃焼時には酸素(O)と結合して水(H2O)になるだけで、二酸化炭素(CO2)を排出しない〝究極の再生エネルギー〝ですが…
水素エネルギー産業への参入にあたっては…①高額な試験設備の導入 ②高圧、多量の水素使用を行える試験場所の確保 ③高圧ガス保安法に基づく安全対策(換気、防爆、障壁、火気離隔) ④有資格者(高圧ガス製造保安責任者)による設備運用 ⑤定期保安検査、日常点検…といったさまざまな障害が存在します。
そういった大中小の民間企業の参入促進・競争環境の創出と各種関連製品の低コスト化・高性能化を図るために、九州大学水素材料先端科学研究センターの世界最先端の研究成果を基に、以前は国内で実施できなかった水素関連製品(素材・部品等)の研究試験を行い、産業界の製品開発を支援しているというわけです。
設立から16年目を迎えた今、水素自動車や水素ガスステーション関連の技術や製品は日進月歩で進化しているだけでなく、近年はロケット等の宇宙開発関連や海外企業からの試験依頼も激増しているそうで…
この先、現在は1kgあたり約2200円と高額な水素の価格が下がり、国や行政がこれまで以上に積極的かつ大胆に、水素エネルギー産業への振興施策を打ち出しさえすれば…「化石燃料との置き換えは、劇的に進むのでは?」と感じました。
※施設内は写真撮影禁止でした!