届かぬ熱演。消えるOB会
今朝は8時半から…牧之原市細江区の『第20回みんなの文化展』と、吉田町の片岡会館での『交通指導員設置50周年記念式典』で、ご挨拶をさせていただきました。
その後は、牧之原市菅山区の『第30回JAハイナン農協祭(相良地区)』にも伺って、とてもたくさんの方々といろんなお話をさせていただき、いろんな食べ物を買いました。
昼からは、久々に長男の舞台を観劇しに行って、感激しました。終了後は、大急ぎで来た高速道を引き返し、藤枝市の小杉苑で開かれていた母校の『志太榛原稲門会』の総会に、懇親会から合流しました。
新規入会者の激減(…というかずっと0)とメンバーの高齢化と退会者の続出で、会の運営が立ち行かなくなり、来年度から東隣の県都『静岡市稲門会』に、吸収合併されることになりました。
宴の最後に…消え行く志太榛の大先輩方と肩を組み、拳を突き上げ、しらふで唄った『紺碧の空』と『早稲田大学校歌』の歌詞が、疲れた心に沁みました!(*T^T)
長男の悠司マリアーノが出演した「第6回新音楽舞踊劇『HIKARI_SAGA』」を堪能しました。ダンス、オリジナルのオーケストラ音楽、演技、音と光による総合舞台芸術を追求する三島市の劇団Lead wiz-Artによる2年ぶりの公演だったのですが…800人収容の長泉文化センターベルフォーレの舞台上で披露されたのは、午後と夜のたった2回だけでした!
なんという贅沢…というか費用対効果のなさ!! 自分の息子が出ていたから、むきになってブログに書くわけですが…演者も脚本も音楽もダンスも照明も音響も、すべてがなにもかも素晴らしかった。最高でした。でも、あの場にいない世間一般の方々には、決して届かない。まったく知られない。当然、評価も賞賛もされません。
われわれ政治家が、日ごろの政治活動や選挙の時、有権者に向かって、どんなに熱く、切実に政策を訴えても…「選挙に行ってください!」「投票してください!」と叫んでも、ほとんど反応がないことに似てはいますが…演劇や芸術の世界は、世の中で一定の知名度や市民権を得るまでは、政治家の何倍も厳しくて割の合わない業界だということを改めて痛感しました。でも、それでも続けなければいけないし、続ける価値のある世界なのです。
私はうれしいです。自分にはとてもできない芸当なのです!! スポットライトの当たる舞台上で、たった独りで5分も10分も感情豊かに、信じられない長台詞をよどみなく諳んじながら、全身で演技を続けるマリアーノの雄姿を瞼に焼き付けながら…「ああ…亡き両親に、この舞台を見せたかったなあ」とつくづく思いました。