日本と静岡の未来は明るい
静岡県議会産業委員会の県内視察最終日は、沼津市と富士市の先進的な施設を訪問しました!!
まずは戸田漁港に伺い、先月6月にオープンした漁協直営の深海魚を中心にした駿河湾の水産物販売所を見学。タカアシガニやメヒカリ等の販売状況を確認したほか、水産業者の所得向上や水産物の生産・流通・消費拡大に向けたいわゆる〝海業(うみぎょう)〟取り組みを学びました。
また南隣の西伊豆町から「役場職員」「漁師」「魚屋」の〝三足のわらじ〟を履く若者から、同町の漁業振興、地域外資本獲得、釣り客や観光客が町内で使用できる電子地域通貨の流通、そして都会から海好き・釣り愛好者を呼び込む移住者の獲得を目指した積極的な施策の聴き、目が点になりました。
午後は、県内外の研究機関や企業等が互いの技術力やアイデア力を持ち寄り、協創して農業の生産性革新に取り組むための拠点として静岡県が整備した「AOIーPARC(アオイパーク)」に移動。
施設の次世代栽培装置やAIを活用して、ゲノム編集や遺伝子組み換えなしで、今の地球温暖化等の気候変動に適応する独日のイチゴ品種を開発中のスタートアップ企業『CULTA(カルタ)』の理念と取り組みを伺いました。
最後は、富士市の『静岡県工業技術研究所 富士工業技術支援センター』を訪問し、木材から科学的・機械的処理で抽出する極めて細かい繊維状物質CNF(セルロースナノファイバー)を研究・開発し、脱炭素社会や循環経済の進捗に多大が期待がかかる取り組みの内容を詳しく学ばせていただきました。
わずか2日間の研修でしたが、さまざまな分野における日本の研究者、技術者、生産者の素晴らしさ、そして我が静岡県の持つ魅力と潜在能力の高さを改めて実感できた、本当に有意義な機会となりました。
とかく暗いニュースが多く、なにかと悲観的な論調が目立つ今の日本社会ですが…「こんなに真摯に意欲的に、現状打破のために日々頑張ってくれている若者がいる我が国の未来は明るいかも?」と心底うれしく思った2日間でした。