令和5年の県政の漢字は?
静岡県の川勝平太知事(75)は26日、今年最後の定例記者会見で、報道陣から恒例の「今年1年の漢字」を尋ねられ『脱』と答えました。
その理由として…①熱海市伊豆山の土石流被災地の警戒区域が9月に解除されたこと(「脱被災地」ってこと??) ②脱コロナが地に着いてきたこと ③東アジア文化都市事業で「日本の文化の顔としてローカルからナショナルに脱した」こと ④リニア問題でJR東海が『品川―名古屋』間の開業時期をこれまでの「2027年」から「27年以降」と事業計画を改めたことで「JR東海が2027年という〝くびき〟から脱した」こと…などを挙げました。
論理の「脱線」や県政の「脱輪」…はたまた「年末年始は静岡から脱出したい!」の『脱』ではないようです。
はあ…そうですか!? 今年はよく考えましたね! それにしても…年末恒例のこととはいえ、よくもまあ今年も笑顔で、直筆の色紙を披露できましたね? アナタは昨年これで、やらかしたことを忘れてやしませんか?
ご丁寧にも来年令和6年の漢字まで想像しています。『翔』ですか? 大谷翔平って…安直です!(笑)
ワタシは…今年の漢字は『失』だったと思います。今年も相次いだ「失言」「失敗」「失政」「失った信用」の『失』です。
昨年の同じ年末会見で、得意げに「今年の漢字は『水』です」とした理由の最後に…「さらにひとこと言えば、牧之原の幼稚園で、いたいけな子どもさんが、熱気の中でですね…ある意味、水分を全部体内から吸収されて、お亡くなりになりました。それもある意味で…広い意味で水に関係しているかなとも思います。(なので、今年の漢字は)水でございます」」と言いました。
とんでもない大失言、大暴言でした。一昨年末のいわゆる『御殿場コシヒカリ発言』で辞職勧告決議案が可決された後、知事は、再三「私は辞職勧告を受けておりますので、今後その不適切な言動等があったらですね。辞めるということになっています」と繰り返していました。
この件を、当時は無所属だった私が2月の一般質問で問い質した際に、知事は「御遺族への配慮、あるいは御遺族のお気持ちを逆なでするものであったということは、誠にもって申し訳ないことでありまして、心からお詫びを申し上げたいと思います」と神妙に陳謝しました。「失言だった」「不適切発言だった」ことを100%認めたわけですが…その時は知事の辞職にも、不信任案提出の流れにも、つながりませんでした!(笑)
だからワタシは根に持っています。「言行不一致じゃないか!」「こんな失言許されていいのか!?」と思ったわけです。その後、コシヒカリ発言後に自らに課したはずの「給与返上の不作為に対する虚偽説明」という〝失言〟で、7月には不信任決議案が提出され、可決まで「わずか1票」となったり…10月には、自身の脳裏にしかない東アジア文化都市の「レガシー拠点を三島に作る!」「用地買収は詰めの段階」というとんでも失言で、県政を大混乱に陥れたことは、みなさんご承知の通りです。
この12月議会でも、リニア問題に関して中田県議から「知事は『私がJRの意思決定者であれば、現在の川勝と膝を突き合わせて話し、その場で解決策を出せる自信はある』と公言した。その解決策は?」と問い質されると、口よどんだり、屁理屈でごまかしたりした挙句、議長から「正確な答弁を!」と促されると…
「現行ルートを前提にした上で、できるところから、つまり開通できる状況になった部分から開通させることが営業実績となり、解決策となると考えています」と答えました。結局、工事が先行して進んでいる「山梨~神奈川間の部分開業」こそが、知事が胸を張って豪語したリニア問題の〝即時解決策〟なのだと開陳したのです。
聴いている方が恥ずかしくなる、泣きたくなるほどの失言に次ぐ失言。失政に次ぐ失政。。私が2023年の漢字を『失』だと思う理由です。ただし、政治家に対する「失われた信頼」は、この県知事だけでなく…今の国政、いや自民党の安部派に代表する一連の『パーティー券裏金事件』にも通じる我が国の政界の悪しき風習、最重大問題であることは銘記しなければならないと思っています。
クリスマスは終わりましたが…今夜は、友人のフランシアさんからいただいたコロンビのタマルを食べました!
タマルは、ラテンアメリカ全域で食べられている郷土料理です。見た目は日本のチマキに似ていますが、もち米の代わりにトウモロコシ粉で作られます。
チマキやお雑煮みたいに、各地で味付けや具の中身が違っていて、いろんな種類があります。(^-^)v