ただただ一筋の道を踏む
本日は、会派の『議会議案件名説明会』でした。中部電力から『浜岡原子力発電所の状況について』という報告もありました。
県当局から、12月定例会に提案を予定している補正予算案等の重要議案の概要説明がありました。懸案事項に関しては、厳しい質疑応答がありました。このところ新聞紙面を賑わせている話題についても、現状の説明がありました。
補正予算案の金額等の詳細は、情報解禁後にお知らせします。
昼前に県庁を出て、新東名を車で東に向かい、小山町にある富士スピードウェイホテルで開催された『東アジア文化都市2023静岡県記念シンポジウムー文化の首都静岡県から武道を世界へ』という県のイベントに、文化観光委員会の鈴木啓嗣委員長とともに、副委員長として出席しました。
県のスポーツコミッション担当室からのリリース文に…
「東アジア文化都市 2023 静岡県及び富士山世界遺産登録 10 周年の機会に〝文化の首都〟となった静岡県の富士山の麓から、武道における心と体のメカニズム、人材育成、地域活性化、ツーリズムの活用など、武道の有する様々な効用を国内外に向けて発信するシンポジウムを開催する」と書かれていたので、大変興味深く参加させていただきました。。
静岡県がいつから、そして本当に、日本の〝文化の首都〟になったのか? 「武道を国内外に向けて発信するため」のイベントを、どうして〝モータースポーツの聖地〟で開催したのか? 帰宅した今でも甚だ疑問ではありますが…(笑)
第一部は、歴史学者で『国際日本文化センター』の笠谷和比古名誉教授(74)による『武士道の精神』という基調講演。そして第2部では…武道を代表する剣道、柔道、相撲、空手、合気道の世界で、それぞれの〝道〟を究めた代表者によるパネルディスカッションを最前列の特等席で拝聴しました!!
武道とは、〝武士道精神〟に裏打ちされ、スポーツを超越した日本独自の伝統文化、精神文化であり…
単に技や勝敗を競い合うだけでなく、礼儀作法や道徳を学び、相手に対する思いやりや周囲や競技環境に対する感謝の思いを涵養する素晴らしい道であることを、パネリストのみなさんの貴重な体験談や固い信念・信条を聴いて、改めて実感しました。
かつて絶対に負けられない立場で頂点に立った著名な2人…大相撲の第70代横綱の日馬富士公平氏(39)、そして柔道の2000年シドニー五輪金メダリストの井上康生氏(45)の話も、人生の機微に通じる素晴らしいものでしたが…
私は、剣道界を代表して登場したニュージーランド出身の武道学者で関西大学国際部教授のアレキサンダー・ベネット氏(53=教士7段)の武道論に、もっとも感銘しました。
「誤解を恐れずに言えば、日本人にとって武道はある種の宗教です。正しく生きていくための精神的な拠り所なんです」という在日35年のベネット氏が〝柔道の父〟嘉納治五郎(1860‐1938)の金言を紹介してくれました。
〝勝って、勝ちに驕(おご)ることなく
負けて、負けに屈することなく
安きに在りて、油断することなく
危うきに在りて、恐るることもなく
ただただ、一筋の道を踏んでゆけ〟
肝に銘じました!(^^)/