杉山悟さんを偲ぶ
本日は去る27日に急逝された同じ牧之原市静波区仲町町内会の杉山悟さんの葬儀でした。
死因は「虚血性心疾患」…いわゆる突然死でした。前日が73歳の誕生日。お祝いで、いつもより飲みすぎた深夜に入浴後、薄着姿で眠り込んでしまったことで「負荷のかかった心臓に異変が起こり、全身に血液が届かなくなり、眠るように亡くなったのでしょう」と診断されたそうです。
誰からも好かれる温和で優しくて、明るくて楽しいステキな大工さんでした。お酒は大好きでしたが…仕事と筋トレで鍛え上げた体は、とても70代には見えませんでした。「もう20年以上歯医者と眼科以外で保険証を使ったことないよ」というほど、健康には自信を持っていました。
真冬でもいつも、袖なしのシャツとGジャン姿で出歩いていたので、最近は〝仲町のスギちゃん〟と呼ばれていました。(間違いなく〝杉ちゃん〟でしたが…(笑))
11月2日から始まる服織田神社例大祭で5年ぶりの屋台当番を務める町内会の新しい『氏子総代』として、人一倍張り切っていました。押し入れから引っ張り出した一昔前の「中老連」の法被を自分で手洗いし、真新しい「氏子総代」のリボンを付けて、床の間に飾っていました。数日前には神社の境内の草刈り奉仕作業で、誰よりも活躍していたそうです。
ただ、決して人には言わない悩みはあったようです。大役を背負って迎えるお祭りを前に、重圧もあったのでしょう。残された大学ノートには、亡くなる数日前にこんな決意を綴っていました。
追い込まれれば、開き直るしかない!
何とか成る!
貯金も大事だなあ…
気合を入れて、祭りに専念する!
今日、只今の今から
すべてを変える
72. まだまだ
俺の根性
みせてやる!
一昨日の夕方、わが家から徒歩1分のご自宅へお悔やみに伺った際、ワタシはご遺族からノートを見せられて「遺品の法被を屋台まで持っていってください!」と頼まれました。ちょうどその夜は、お祭り前の舞踊とお囃子の「稽古上げ」だったのです。一も二もなく快諾して現場に向かい、祭典の役員のみなさんに事情を説明すると…屋台の目立つ位置に掲げてくれました。みなさんの目には、涙が浮かんでいました。
稽古上げが終わると、屋台は屋台小屋には直行せず、当初は予定になかった杉山邸の前まで行き、出迎えたご遺族に盛大なお囃子を披露して、法被をお返ししました。本当に素晴らしい光景でした。
昨日行われたお通夜には、法被の飾られた屋台を背景に最高の笑みを浮かべる悟さんの遺影が飾られていました。そして、私にこの追悼記事を頼んでくれた姪っ子さんがご家族と一緒に近寄って来て、こう言ったのです。
「けんじさん! 叔父さんが開けたばっかりだった焼酎があるんですよ。昨日の法被と一緒に、お棺の中に入れようと思っていたんだけど…『水分があるものは1リットルまで』と言われちゃって…。今から半分飲んで帰っていただけません?(笑)」
車だったので、当然丁重にお断りしましたが…「どうしても」とおっしゃるので、そば焼酎の1.8リットルの紙パックからお茶のペットボトルにいっぱいまで注いで、持ち帰りました。
今晩、お湯割りでいただきました。酔いが回るにつれ…「本人は無念だろうけど…こんなカッコいい死に方も、送られ方もないよな?」と胸がいっぱいになりました。
さとるさん。お疲れさま! どうか空の上から、もうすぐ始まる仲町のお祭りとこの町の将来を見守っていてください!!
静岡県議会『決算特別委員会文化観光分科会』で、昨年度のスポーツ・文化観光部関連の決算を審議しました。私は副委員長なので…最後に静岡空港関連の質問を数点行いました。
昼休みには『日韓友好議員連盟』の総会が開かれ、不肖ワタクシは事務局次長を拝命しました。