人類みな兄弟
我が家の次男・晃司アントニオが「自分のルーツを知りたい」と、親に内緒で日本国内の専門機関に唾液を送って、DNA から先祖を調べていました。(結構、高いww)
その結果、彼には実に12もの世界各地の現有民族(うち不明1)の特徴的な遺伝子情報が含まれていると判明しました。
彼は一番多く「日本人43%」という、つまりワタシのDNAを受け継いでいるワケですが…ということは、親のワタシは「86%の日本人」でしかないことが判りました!
想像してみると…つまりワタシは「6%北方漢民族」と「6%インドネシア人」…そして「2%タイ人」である可能性が高いと思われます。全部足したら100%になるので…。
まあ、そんなことより…妻のネラさんから半分もらった息子のDNAが、中南米からヨーロッパ各地に分散されて、大変興味深いです。
「22%コロンビア人」と「11%メキシコ人」と「3%ペルー人」というのは…氷河期だった太古の昔、ベーリング海峡を歩いて米大陸に渡った先住民の血が濃いということです。いずれも16世紀からスペイン系の血も入っています。
妻の国のコスタリカ人のパーセンテージが出ていませんが…人口550万人の小国なので、日本の専門機関にはDNAサンプルがなかっただけだと想います。
そして、コロンブスの米大陸発見以降、さまざまな形で新大陸に移住したヨーロッパ人の痕跡は「3%英国人」こそ初耳でしたが「3%バスク人(スペインとフランスの間の独立民族)」に関しては、妻の名字(Chavarria)から、知っていました。
「3%中東人」に関しては、スペインが8世紀から800年もアラブ人のイスラム王朝の支配下にあったことから、スペイン系では普通のことです。
しかーし! 今回の分析結果で、さっぱり理解できなかったのは…「2%アディゲ人」。どこやねん? ロシアのソチ近郊のコーカサス北西部にある「アディゲ共和国」を中心にトルコやヨルダン、そしてウクライナにまで分布する少数民族でした。
ワタシが何を言いたいかというと…普段はみんなわかっちゃいないけど…我が家の場合は5、6代、普通の方でも10代ぐらい遡れば、誰だって世界各地の民族の子孫だし、同じ人類(ホモサピエンス)だってこと。。
世界中の誰もが、このDNA検査を受けて『人類皆兄弟』を実感できれば…「この地球上から偏見や差別や戦争もなくなるのでは?」という…政治家らしからぬ安っぽい理想論です。
とはいえ、ロシアはウクライナとの〝血縁関係〟を認識しながら侵略戦争を吹っ掛けたように…われわれ人類は、時には親戚や家族でも殺し合う愚かな動物です。
何世紀か後に、いろんな人種や民族が、もっともっと複雑に混じり合ってしまうまで、世界に平和は訪れないのかもしれません。