大井川の水利用と堆砂対策
『令和5年度大井川の清流を守る研究協議会』の総会に、今年も〝相談役〟として出席しました。
ここ数年、似たような名称の市民団体やSNSグループがあちこちに散見されますが…流域市町による「大井川の清流を守る」活動は、リニア工事の水問題を機に、昨日今日に始まった話ではありません!
この会は、2000年(平12)に、大井川流域の当時榛原郡の8町(本川根、中川根、川根、金谷、吉田、榛原、相良、御前崎)が「かけがえのない貴重な大井川の水資源を守り、後世に引き継ぐため」に結成した歴史ある協議会です。
平成の市町合併や新規加入を経て、3年前までは旧志太郡、小笠郡も含めた5市2町(島田、牧之原、御前崎、菊川、掛川、川根本町、吉田)の首長と議長で構成していましたが…一昨年から焼津、藤枝、袋井の3市も、正会員に加わりました。
さて…総会後には、静岡県交通基盤部河川砂防局河川企画課長による『大井川の水利用と堆砂対策』という講演がありました。
実は。先の6月議会のワタシの一般質問の準備段階で…ワタシは「リニア工事による水減少の可能性ばかりを問題視しないで、県は一級河川管理者として、河原の石やダムに大量に堆積している土砂の撤去など、何十年も現実に発生している渇水期の水不足への対策を、先に進めるべきでは?」という質問を提出しました。
しかーし、まさに同じ県の河川砂防局が飛んできて「河床や長島ダムの堆砂対策の所管は国、電力ダムの管理者は中電なんです。県は、あくまで要望や提案をする立場にすぎないので…議場で責任ある答弁ができません!」と必死に撤回を懇願してきたので、やむなく取り下げました。
それなのに、本日会場で配られた講演資料を見ると…「大井川の水の事業や管理は、何から何まで、われわれ静岡県が仕切っているんです!( ー`дー´)キリッ」というような自画自賛の内容だったので、温厚なワタシも、さすがにカチンときてしまいました。
とはいえ、すぐに「優秀な県の職員は、トップの姿勢や発言と矛盾する答弁は書けなかった。書きたくもなかったんだろうなあ…」と好意的に推察して、相談役は黙って会場を後にしました。。
ひさびさに富士山静岡空港に行ってきました。島田市在住で政治家志望という40代会社員男性から「静岡空港における鉄道アクセスに関してご提案させてください」という依頼があったので出かけました。
静岡県によると、今年5月の静岡空港の搭乗者数は4万4090人で、19カ月連続で前年同月を上回りました。国内線は3万5292人でおよそ8300人の増加。全路線で前年同月を上回ったということです。6月以降の数字は未発表ですが、本日の搭乗ロビーの混雑ぶりを見ると、さらなる記録更新は間違いないでしょう。
一方、3月に運航を再開し、臨時便追加で4月から毎日運航されている「静岡ーソウル線」は前月比で3900人も増えました。県ではコロナ禍前の水準に戻すため、「国内線の安定化や中国や台湾路線の一日も早い運航再開を目指し取り組んでいく」としています。空港地域の地元県議の私にも、このところ国際線増便に協力できそうな案件が次々に舞い込んできているので、大きな高揚感と使命感を持って対処していきたいと思っています。
前述の彼の鉄道アクセス案ですが…その考察と構想内容の素晴らしさ、静岡空港をとりまくさまざまな現状分析の鋭さに感心するとともに、これからの密な連携と彼の大望に対する全面支援を約束しました。