人吉市の災害記録・検証誌
2週続きの大雨で、水害の発生が懸念される夜ですが…3年前の7月に大水害に襲われた熊本県人吉市の市役所防災課から届いた『令和2年7月豪雨 人吉市災害記録・検証誌』を読んでいます。
今の牧之原市相良の藩主だった相良氏が、鎌倉時代に転封された地である友好都市の人吉に、当時牧之原市から派遣された5名の支援隊の〝お手伝い〟に志願して、5泊6日でボランティア活動を行った私にまで、わざわざ分厚い記録誌を送ってくださったのです。
①気象・出水の概要 ②被害概要 ③初動対応 ④避難者・被災者への支援と応急復旧 ⑤復興へ向けての取組 ⑥災害対応の検証…という6章からなる全面カラーの詳細な記録誌には、活発な梅雨前線による猛烈な雨により球磨川が氾濫し、市内の2割もの世帯が浸水被害等で被災し、21名の尊い命が失われた歴史的大災害の全記録が漏れなく掲載されています。
被災した当時の状況や災害対応や復旧・復興事業の詳細。そして、それらの過程で発生した数々の反省や教訓、経験を目に見える形でしっかりと記録にとどめ、後世に伝え、今後の備えや防災対策に活かすことはとても重要なことだと感心しています。
<今年4月にJR東海の丹羽新社長との会談後も、これまで県がJRに解決を要求してきた「47項目の議論の必要性」を力説していた川勝知事だったのに…>
静岡県の川勝知事は5月31日に初参加したリニア中央新幹線沿線の10都府県で組織する『建設促進期成同盟会』の総会で、「静岡県は一貫してリニアに賛成しております」「田代ダムの取水抑制と、燕(つばくろ)沢の盛り土360万立方mと藤島沢の要対策土10万立方mを合理的に解決すれば、何の支障もありません!( ー`дー´)キリッ」と言い切りました。
川勝知事は、昨年6月に同盟会への加盟が認められてからも、トンネル工事による大井川流域の水資源や生態系への影響など、県がJRに提出した「47項目の問題を全て解決するまで、県内の着工は認めません!」と言っていたので、ワタシは仰天しました。「いつの間にか、着工条件のハードルが随分緩まったんだなあ?」と…。
今月29日(木)の一般質問に向けて、このことの齟齬を担当である県のくらし環境部に問い質すと…知事の発言を否定も修正もしなかったので、さらに驚きました。
不思議なことに、この知事の発言について県内外のマスコミは一切問題視していないので…一般質問で直接確認しようと思います。