
静岡県議会総務委員会の県外視察研修2日目は、積丹(しゃこたん)町の『積丹ブルー蒸溜所』、石狩市役所、北海道庁の3カ所を訪れました。⇒こちら!!
まずは午前8時に札幌駅前のホテルをバスで出発して西に向かい、日本海に突き出た積丹半島の先端に4年前に設立された蒸留酒ジンの製造販売を展開している株式会社積丹スピリットの「積丹ブルー蒸溜所」を訪ねました。
同社は半島に自生するアカエゾマツやミヤマビャクシンなどの香草植物(ボタニカル)や休耕地を利用して栽培したハーブを原料に、国内で初となるボタニカルの栽培・収穫から蒸溜室や瓶詰室を備えたクラフト・ジンの自社工場に販売店舗までを一貫して行う民間会社です。町の方有していた遊休農地5.7haを賃借し、馬が草を食んで肥やした荒れ地で約80種類の香草植物を栽培しているそうです。
積丹町は出資こそしていませんが、2016年から国の地方創生交付金などを使って町産ジンの開発研究に協力するなど、官民が連携した新しい形の地方創生事業として、注目を浴びています。
夏場を中心に年間90万人の観光客が訪れる積丹半島の気候風土に育つ香草を使った新たな特産品として、過疎化の進む地域のブランド化、活性化を目指して頑張っている同社の岩井宏文社長(53)から、詳しい説明を受けた後、その場で様々な香りと味のジンの原酒をテイスティングさせていただきました。
今まで、嗅いだことのない独特で刺激的な香りの積丹産のジンの魅力にすっかり魅せられて、同社が社運を賭けて開発し、販売している「魂に火を灯し、追い風に帆を受けて、世界に向け、未来に向けて出航する」という願いを込めて命名された〝火の帆(HONOHO)〟というオリジナルのジンを買い求めました。
午後からは石狩市に移動して「民間企業のマニュアル作成・共有システムを導入した業務マニュアル改革プロジェクト」、夕方には北海道庁で今年から始まった「全職員に公用スマホを貸与しての〝スマート道庁の取り組み〟」について、じっくりと研修させていただきました。

移動の途中には、余市町の有名なニッカウィスキーの特売所にも立ち寄りました。