
3年ぶりの開催となる牧之原市相良地区の古社・飯津佐和乃神社の秋の御例祭に伺いました。
長引くコロナ禍で、残念ながら今回も県指定無形文化財である御船神事や楽しい屋台のお囃子・舞踊はありませんでしたが…古式ゆかしい神事だけは、滞りなく挙行されました。
式の途中から台風の大雨が降り始めましたが…田沼様の城下町をお渡りする神輿に帯同して、氏子会のみなさんと徒歩で4時間かけて全域を巡りました。あいにくの悪天候にもかかわらず、沿道にはとても大勢の市民のみなさまがお出ましになりました。神様をお乗せしたきらびやかな神輿と最前列を歩く天狗様や巫女さんたち、そしてカッコいい馬にまたがった高級感あふれる装束に身をまとった八木宮司や行列の通過を目を輝かせて見送ってくださいました。
行列をお宮が出た正午には、不思議と雨がピタリと止み、青空も顔を覗かせていたのですが…やはり強烈な台風14号の影響で、くもり⇒雨⇒豪雨のループが40分おきに繰り返され、全員が何度もずぶ濡れになりました。特に終盤の16時前には、短時間でしたがビー玉ほどの巨大な雨粒と強風がわれわれを襲い、津波の音かと思うような「ゴー!」という不気味な轟音が遠くから聞こえて、驚きました。
まさにその時、400mほど離れた波津区から大沢区の一部で、竜巻と思われる突風が吹き、けが人まで出ていたのでした。さらにしばらくたってから、前回の昨年5月と同様、榛原地区の勝間田区から静岡空港にかけての山間でも、かなりの威力の竜巻が発生し、目撃され、家の瓦や無人の野菜販売小屋が飛ばされる被害が出ていたことが判明しました。
私は今朝、飯津佐和乃神社の間に参加した牧之原中学の体育館での『牧之原IC北側土地区画整理準備時組合』の総会で、前回の被災者の方から家屋の復旧報告と、県の支援に対する感謝のお言葉をいただいて喜んだ矢先だったので、あまりの偶然に、呆然自失となりました。
今回も竜巻の影響で勝間田区の一部では、停電が発生しましたが、電力会社、警察、消防の懸命の連携のおかげで22時半ごろには全面復旧したそうです。本当によかったです。ありがとうござました。
台風の最接近は、まだまだこれからです。被害に遭った地区では、今は確認や修理のために屋根に上ったりすることは、絶対にお避けください!

※これらの写真は、勝間田区の友人にいただきました。