
東京・霞ヶ関で開催中の『第15回リニア中央新幹線静岡工区有識者会議(第2回環境保全有識者会議)』を、静岡県庁でリモート傍聴しました。
前回からYou Tubeによる生配信が行われるようになり、WEBでの一般視聴が可能となりましたが…会議資料をリアルタイムで欲しかったことと、県の担当部課やマスコミ各社の反応を見たかったので、県庁の特設会場まで行きました。
会議のWEB配信は…⇒こちら!!
環境保全の専門家の意見が必要だということで、今回から新たに2名の委員が加わって、リニア工事における大井川源流の水位の低下に伴う棲息生物への影響について、さまざまな意見が交わされました。
新任の委員からは…「水位低下などの問題に直面する地域全域の生態系について、JRや県が把握している分布図的なものを細かく地図に落としていただかないと、想定される悪影響や対策について議論が始められない」といった内容の意見が出されて、ちょっと驚き、かなり幻滅しました。
工事により影響を受けるであろう動植物の生態調査に関しては、10年前にJR東海が実施した事業者としての環境アセス以外、公式な資料は存在しないと思います。これまで、JRの様々な調査結果は「信頼に値しない」という立場の静岡県ですが、リニア工事によって問題が発生した場合に、JRに改善や対処を要請するために私は必要だと思う県独自の生態系や環境調査は、これまでもこれからも実施される予定はないのです。
そして、静岡県が徹頭徹尾、環境悪化を懸念し、問題視しているリニア新幹線静岡工区にかかわる〝静岡県の宝〟である東京の山手線内の4倍の面積を占める2万4430ヘクタールにも及ぶ『ユネスコ・エコパーク』の全域は、静岡県の保有する森林でも自然公園でもなんでもなく…すべてが明治以来、特殊東海製紙株式会社の子会社である十山株式会社の社有林であることを強調させていただきます。
このことは、今回で15回にも及ぶリニア中央新幹線静岡工区の有識者会議で、県からも国交省からもJR東海からも、1度も指摘されたことがありません。静岡県は1企業の土地や森林の環境悪化に対して、他のリニア沿線9都府県から厳しい視線を浴びながらも、全身全霊を傾けて工事着工を阻止し続けているように見えてなりません。
しかし、その企業の意見や本音は、ここ数年は世間にまったく伝えられることもなく、有識者会議で意見を求められることなく…時間だけがいたずらに過ぎていくのです。

明日3日のテレビ静岡『ただいま!テレビ』での大特集に向けて、ステージ4の癌と闘う榛葉達也さん(31)自身も、YouTubeチャンネルで緊急告知という形で、予告されました。
「5分程度だと思いますが…」と話していますが、実際はその倍ですよー!(^^♪ 番組の特集は⇒こちら!!