
本日は『令和4年度第1回静岡県原子力発電所環境安全協議会』の本会議に出席しました。コロナ禍で過去2年間は、書面決裁での開催でしたが…3年ぶりに静岡市内のホテルで十分なソーシャルディスタンスを確保し、各席をパーテーションで仕切って開催されました。ただ皮肉にも、新型コロナBa-5株の感染爆発で、静岡県でも、日本全国も過去最大の感染者数が確認されましたが…
静岡県原子力発電所環境安全協議会は、静岡県知事を会長として、静岡県議会議長、関係静岡県議会議員、静岡県副知事、県の関係部局長、関係4市の市長及び議長、関係農業共同組合長、関係漁業共同組合長、関係医師会長、静岡地方気象台長、関係看護協会地区支部長、中部電力副社長を委員として構成されています。
通常こういった組織では、県議会議員は『顧問』や『相談役』といった肩書で、オブザーバー的な立場に置かれることがほとんどですが、この協議会では、近隣4市と危機管理くらし環境委員長の計6名の県議は、いずれも同じ『委員』として参加させていただいています。
会議では、川勝知事の挨拶に引き続き、令和3年度の事業報告と収支決算報告と令和4年度の事業実施計画と収支予算が承認された後、昨年度の『浜岡原子力発電所周辺環境放射能調査結果』等の報告がありました。
静岡県環境放射能測定技術会が、実施した発電所周辺の「空間放射線量」と浜岡原子力発電所周辺でとれる農畜産物や海産生物、空気中のちり、河川水、海水、土壌といった環境試料の中に含まれる放射能の種類と量を測定しています。
きわめてわずかな放射能でも測れるよう灰化や化学分析などを行ったのち、放射能測定装置にかけて測定しているそうですが、いずれも測定直前の雨などでごく微量の数値の増加が見られた試料もあったものの、すべて基準値を完全にクリア。2011年の福島第1原発事故発生後をピークとした右肩下がりの減少傾向に変化は見られませでした。
この数値やグラフは後日、県民のみなさまに「静岡原子力だより」でお知らせしています。
最後に中部電力浜岡原子力発電所の増田博武所長と担当者から「浜岡原子力発電所の現況について」という報告がありました。①発電所の状況 ②静岡県およぶ御前崎市による津波対策工事や追加工事の点検・確認について ③4号機の適合性確認審査(自身・津波)の進捗状況について ④廃炉となった1号機、2号機の廃止措置の状況について…詳しい説明がありました。
中部電力が、今月15日の国の原子力規制委員会の審査会合で、南海トラフ巨大地震の際に到達が予想される津波の高さを従来より0.2m引き上げ、22.7mと修正した経緯と詳細についても報告がありました。
