難波副知事が「部長級の理事」に!
17日に任期満了を迎える静岡県の難波副知事が『1年の任期付きの県理事(部長級)』として再任用されることになりました。
川勝知事が本日12日の定例記者会見で「5月18日からは、静岡県理事としてリニア中央新幹線ならびに熱海土石流災害担当の2つを柱に、仕事していただきます」と明らかにしました。
難波副知事は国土交通省大臣官房技術統括審議官などを歴任し、退職後の2014年に副知事に就任。これまで、県政史上最長の在任期間(7年11カ月)を更新していましたが…川勝知事は先の3月議会に副知事の再任の議案を提出せず「(難波副知事の任期満了による)退任は既定路線」として、詳しい説明や後任人事について説明を避けてきました。
詳しい背景は不明ですが…8年近くに渡り、川勝知事の『最強の右腕』としてリニア問題や熱海市の土石流問題など県政の重要課題を担ってきた難波副知事の退任は、県庁内で驚きを持って受け止められてきただけに…引き続き理事としては残留することを「難波副知事の代わりはいないのでよかった」「正直、ほっとした」という安堵の声が聞こえてきました。
なお、通常であれば…より待遇の良い『特別職』でなく『一般職』での再任用となった理由は…先の3月議会で篠原特別補佐・戦略監(当時)ら3人の知事選任の特別職の再任が「地方公務員法の定める非常勤特別職の職務から逸脱している」として、県議会で否決された経緯から…今回は「議会の承認なしで知事が任命できる」ことを優先したそうです。
なお、難波氏の後任の副知事人事については6月定例会以降にずれ込む見通しで、当面は出野副知事の1人体制となります。