「奇跡の一本松」との再会
陸前高田市の『高田松原津波復興祈念公園』に行きました。連日の疲れで、珍しく朝はベッドから起き上がれず、昼すぎの到着になってしまったのですが…。
運転中に聞いたラジオニュースによると、岸田首相が訪れていたそうです。先導役の岩手県知事とは昨日、会談しておいてよかったです!(笑)
かつては海岸線に2kmにわたって生い茂っていた松林の中で唯一、3.11の大津波に耐え抜いた『奇跡の一本松』は、翌年までに枯れてしまいましたが…
2011年のクリスマスに、サンタ姿の小5の息子たちと眺めた当時そのままのモニュメントとして生まれ変わり、公園の南端に立っていました。
震災後の数年は、小山のように積まれていた膨大な量の瓦礫はもうどこにもなく、広大な芝生の公園と現代のピラミッドのような立派な防潮堤が完成。新たに植林された松の苗も、順調に育っていました。
次は「また家族で来れたら…」と思います。
◆2011年12月25日のFacebookより◆
プレゼントはもらえなかったけれど、数え切れないほどのプレゼントを、被災地の方々にお渡しできたクリスマスでした。涙を流して喜んでくれたり、逆に干し柿やリンゴを渡してくださったおばあちゃんたちもいました。今日の陸前高田の8つの仮設住宅の訪問を終え、今晩静岡に帰ります。
連日、大きな声と無邪気な笑顔で一生懸命働いたコージくんが「やっぱり、ボクもプレゼントが欲しくなっちゃったな…。サンタさんが、家に届けておいてくれたのかな?」と私の目を見てニッコリ。すると即座にユージくんが「バカ!ここに来させてもらえたことが、最高のプレゼントじゃねえか!」。
よくぞ言った。さすが兄だぞ! パパは書きながら涙出てきたぞい。
※写真は、窓の外の陸前高田の「奇跡の一本松」を無言で見つめるユージです。
遠野市立博物館に行きました。
ボランティア時代にも何回か訪れましたが…被災地支援の合間だった当時と今では、見えてくる景色、頭に入る内容が、やっぱり全然違います。
大学受験が世界史だったせいもありますが(笑)…否が応でも、来し方行く末を考えるようになるこの年になってから、ワタシは日本史が俄然面白くなってきました!
古来、東北の文化・経済の要衝であり、柳田國男の『遠野物語』の舞台となった民話の宝庫の歴史や伝承、さまざまな資料や古道具、農機具がふんだんに展示されていて…時の経つのを忘れるほど楽しめました。
どうかみなさまも是非1度、古き良き時代の日本の原風景に出会える岩手・遠野まで足をお運びください!