
朝一番で、ボランティア時代の思い入れが深い、釜石市鵜住居(うのすまい)に建っている復興スタジアムに初めて来ました。明日、釜石シーウェイブスの試合があるそうで、屈強な選手たちが続々と集まってきました。
自分がまだ記者なら選手を取材したでしょうし、政治家なら選手と一緒の写真を撮ってもらうべきでしょうが…私はどらでもないような立場なので(笑)そのまま、静かに移動島した!(*´ω`)
11年前は膨大な家屋の瓦礫とボコボコになって横転した自動車で埋め尽くされていたこの地区が、綺麗に整備され、水鳥たちも戻り…3年前にはW杯ラグビーが開催された立派なスタジアムをついにこの目で見て、得も言われぬ感動を覚えるとともに…
巨大な防潮堤や水門の先に、今も空き地の目立ち、街並みの寸断された三陸沿岸全域の復興までの長い道のりや…いつ同じ悲劇に見舞われても不思議ではない海辺の地元の将来に思いを巡らせ、しばらく立ちすくんでしまいました。

大槌湾に浮ぶ蓬莱島で1人、11年目の14時46分を迎えました。NHKの超人気人形劇ドラマだった『ひょっこりひょうたん島』のモデルになったと言われている島です。
大津波で家族を亡くした3グループ7名の住民が、サイレンと同時に持参した花束を海に投げ入れ、思い思いの方角に向って手を合わせ、目を瞑り頭を垂れていました。
島一番の高台から一部始終を観ていた私は、涙が止まりませんでした。

今年の大槌町の津波犠牲者追悼式は、岩手県との合同開催でした。私は、コロナ対応で会場隣の役場庁舎前に設置された、地域外からの参列者用の献花台に、花を供えさせていただきました。
岩手県の達増知事、大槌町の平野町長、東梅町議、?澤町議、そして震災当時の町議会トップだった阿部元町議会議長に、直接ご挨拶させていだきました。
みなさまが口々に「静岡県のご支援、ご協力が本当にありがたかったです」「静岡のみなさまへのご恩は決して忘れません!」と、一介の元ボランティアに過ぎないワタシごときに〝静岡大絶賛〟の美辞麗句を連発されるので、正直とても困りました。(笑)
そして、夕方に遠野に到着。。私と同様に、震災後のボランティア活動を通じて支持の世界を志し、初戦の挫折を乗り越えて、昨秋初当選を果たした大恩人の多田市長をご自宅に訪ね、4年ぶりに再会。大変な盛り上がりの中、大いに旧交を温めることができました!