まん延防止措置の再延長とは…
静岡県は本日3日午前、6日に期限を迎える新型コロナウイルス対応の『まん延防止等重点措置』の再延長を国に要請しました。
川勝知事以下、関係部局のトップが集う朝一の対策会議での決定を受けて、本日の一般質問前に、担当者が県議会の各会派(…と無所属議員控室)を報告に回り…昼休みに、知事が記者会見を行いました。
事前の「根回し」や「手順」というだけの意味であれば、このやり方で良いのかも知れませんが…政治家や議員になって日が浅い私には、どうしても腑に落ちません。
自分たちの意見が、緊急時の県の最終判断に反映されないシステムもそうですが…この決定が県政の最高決定機関である本会議場では、正式な説明・報告がまったくなされないままスルーされ、平然と記者会見が行われてしまう現実に、違和感が拭えません。
まん延防止措置の再延長について、県の立場や考えは、ある程度理解できますが…その重大な最終判断を基に、35市町や各業界、組織では、さらに独自の対応や対策を迫られるわけなので、県内各地の大変な実情や苦労を知る個々の県議会議員にも、最低限の意見表明の機会を与えてほしいと痛烈に思います。
以前からあちこちに、こういった〝議会軽視〟の姿勢が垣間見える川勝県政が残念です。
政府は3日、新型コロナウイルスの感染対策として『まん延防止等重点措置』を適用中の31都道府県のうち、静岡県をはじめ18都道府県の期限を6日から21日まで延長し、それ以外の13県を6日で解除する方針を固めました。
期限ぎりぎりで、国への延長要請を決めた静岡県の川勝知事は、臨時記者会見で「今回、解除するか延長するかについては文字通り苦渋の決断を迫られました。最後の最後まで動向を見極めていました」と話しました。
当初は解除の方向でしたが、病床使用率が2日時点で「53.4%」と解除の目安である50%を下回らないとして、土壇場で急転しました。期限間際で同調的に再延長の要請です。しかし、今回も飲食店だけをターゲットにして、クラスターが発生している高齢者施設や幼児施設、学校などでの効果的な対策や支援策を講じないで、またしてもなし崩し的に再延長を要請したことを遺憾に思いますし、これからの議会での議論や採決に少なからず影響を及ぼすことは確実です。
☆3日の一般質問☆
【藤曲敬宏(55=自民改革会議)】
1 本県の観光に対する知事の姿勢について
2 伊豆山土石流災害復旧工事について
(1)逢初川上流崩落現場付近の安全性の確保
(2)災害発生土砂の埋立てにおける安全性の確保
3 太陽光発電施設及び第2の盛土と呼ばれるエリアの開発行為について
(1)産業廃棄物の投棄の可能性に関する認識
(2)一連の開発行為に対する認識と対応
4 パートナーシップ制度導入について
【佐地茂人(51=自民改革会議)】
1 避難路や緊急輸送路などの重要な道路沿いの建築物等の耐震化の推進について
2 農業農村整備の推進について
3 医薬分業について
4 桜ヶ丘病院における県の対応について
5 静岡県盛土等の規制に関する条例(案)について
(1)土砂基準に適合しない土砂等の適用除外
(2)盛土等施工中における土砂基準への適合状況の確認
(3)条例制定後の建設工事の残土処理への影響とその対応
6 困難を有する子供・若者やその家族の支援について
7 法改正に伴う高齢ドライバーに向けた取組について
【林芳久仁(77=ふじのくに県民クラブ)】
1 清水港の生産性向上について
(1)コンテナ港湾生産性ランキング
(2)清水港からの農産物輸出促進
2 水産業の振興について
(1)養殖業に対する県の取組方針
(2)MaOIプロジェクトによる養殖の推進
3 子どもたちの生涯にわたる健康づくり推進について
(1)子どもたちの健康づくり推進
(2)きめ細やかな健康指導
4 介護施設利用の補足給付制度の改正について
【鳥澤由克(68=自民改革会議)】
1 “ふじのくに”のフロンティアを拓く取組について
2 静岡県一般廃棄物処理広域化マスタープランの策定について
3 農業分野における新品種の育成について
4 関係人口の拡大による農村振興について
5 御殿場・裾野地区特別支援学校新分校の設置について
6 裾野市十里木地区における国道468号の改良について
7 静岡がんセンターの今後の展開について