リニア開業を見据えた空港駅?
本日は、静岡県の『まん延防止等重点措置』の3月6日までの延長を受けて、知事が議長に追加提案した飲食店への協力金や中小企業・個人事業者への応援金を追加する補正予算案(総額92億5000万円)を審議の上、即日可決しました。
その後、常任委員会も開催され、次年度からスタートする県の『次期総合計画(後期アクションプラン)案』の集中審議に臨んだのでした。
私は、所属する文化観光委員会の所管の計画の中から、以下の点について質疑を行いました。。
・感染症拡大防止と社会経済活動の両立の推進→「ふじのくに安全・安心認証制度の〝再認証率〟100%〟とあるが、全宿泊施設の認証率100%は達成できているのか
・障がい者スポーツと文化芸術活動の振興→数値目標が明記されていない理由等
・「私立学校の特色のある教育内容の充実を図るため、学校の自主性・独自性を活かした取り組みが着実に進むよう支援します」という具体例について
・「観光デジタル情報プラットフォームの利活用」→登録件数目標の根拠等
・山の洲3県からの宿泊者数について→ 200万人泊の算定根拠について
・ 静岡空港の「路線の増便や拡充を図ります」の下線の意味
・ 静岡空港の利用者数目標105万人の算定根拠について
そして、持ち時間の最後の最後に下の写真のページの一文について言及させていただきました。
コロナ禍の収束が見えない中、静岡県が次年度から4年間で取り組む施策をまとめ上げて、内外に公表するという『総合計画(案)』の静岡空港関連の項目を昨晩読んで、小さな目が点になりました。
「リニア中央新幹線開業を見据え、富士山静岡空港と直結した空港新駅の実現に向けた環境づくりを進めます」って…本気ですか?? 開業どころか、工事着工の見通しさえ立たなくなっているのに…
JR東海が「大井川の水資源や環境や生態系の保全に関して、十分な説明や対応策を出していない」ことを理由に…「現状では、工事着工を認めることのできる状況にはない」という厳しい文書を、先日JRと国交省に送付したのは、静岡県ではなかったのでしょうか??
加えて、川勝知事は昨年の大きな選挙中ずっとあちこちで「リニアができたら大井川の命の水が減って、静岡空港にも水が来ません!。ゆえに空港新幹線新駅はありえません!」とまで演説していたのですよ!!
おそらく従来の総合計画内の表記の焼き直し(=コピペ)だとはいえ、静岡県がこれから4年間で実行する政策の宣言…いわば「県民への誓約書」に、明らかにダブルスタンダード(=二枚舌)な文章がしれっと掲載されていることが、今の川勝県政の問題と危なさを象徴していると、私は思います。
リニア反対派も賛成派も…そして、空港新駅の反対派と賛成派、それぞれの県民のみなさんにとっても、実に面白くない一文ではないでしょうか? まさしく「どの口が言う!?」という状況です。
リニアのトンネル工事と東海道新幹線の空港新駅は、もはや知事の頭の中では完全に切り離されていて…「相関関係や交換条件にはならない!( ー`дー´)キリッ」はずなのに…
本日、空港を所管する文化観光委員会で、私はこの箇所を指摘はしましたが…「前半の『リニア開業を見据え…』の部分は、もう要らないでしょう?」とは、質しませんでした。逆に…亡き父のやり残した空港新駅実現に向けた県の不変の決意再表明がうれしくて…担当課長に「その心意気を忘れずに、これからもよろしくお願いします!」と感謝を込めて要望だけさせていただきました!(*´ω`*)