
建国記念の日の本日は例年、日本各地でさまざまなイベントやお祭りが行われていましたが…昨年に引き続き今年もコロナ禍で、軒並み中止の惨状です。
牧之原市でも『建国記念の日奉祝式典』が今年も取り止めになったほか、中里区蛭ケ谷(ひるがや)の蛭児神社に800年以上前の鎌倉時代から伝わる奇祭『蛭ケ谷の田遊び』も、2年連続で中止になってしまいました。
雨上がりの本日、一縷の期待を胸に神社に伺ったのですが…御覧のように、閑散としていました。社の前にポツンと飾られた静岡県神社庁の〝疫病終息祈願〟のノボリ旗が、虚しさを際立たせていました。
今からちょうど10年前に国の『重要無形民俗文化財』に指定された祭には、雅楽の楽器の伴奏やお囃子がありません! 煌々と燃えるかがり火の前で、粛々と…そして次々と、5時間以上も続く、古式ゆかしき作法の舞や所作は幻想的で、ただただ感動です。
終わりの見えないコロナ禍は、わが国の経済や社会生活、医療体制…そして、非婚化や少子化に苦しむ地方など。数え切られない分野に深刻な悪影響を与え続けているわけですが…
日本各地の農村や街中に伝承されてきた貴重で大切で、伝統行事やお祭り、絶対に後世に伝えなければならないはずの素晴らしい無形文化財も今、存続の危機を迎えています。
◆蛭ケ谷の田遊び(ひるがやのたあそび)◆
牧之原市の中山間地の蛭ヶ谷地区(38戸)の青年たちが、年の初めに稲作の工程を模擬的に演じて、秋の豊作を祈願する民俗芸能。「御田打(おたうち)祭」「ほた引(ひき)祭」とも呼ばれる。始まりは12~13世紀の鎌倉時代とされる。番外2番を含めた17演目21役があり、前半は神々を呼び寄せ、太刀や木刀を使って場の清めを行う儀礼的な演目。後半は「田打ち」「田植え」「稲刈り」など、稲作を模した演目が行われる。約5時間にも及ぶ演目中は、楽器は一切用いられず、演じ手の掛声や唱え、所作によって進行する。1981年(昭56)に静岡県指定文化財。2006年に文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民族文化財」に指定され、国庫補助により調査事業がスタート。2012年(平24)3月8日に、国の重要無形文化財に指定された。

牧之原市片浜区の『相良梅園』に伺いました。見ごろは、まだまだこれからです。3月上旬まで開園しています。
入園料の500円で、梅ぼしの小パックがもらえます。特産の切り干し芋を買いました!