大井川利水関係協議会
静岡県主催の『大井川利水関係協議会』をウェブ傍聴するため、静岡県庁に行きました。
国士交通省による『リニア中央新幹線静岡工区有識者会議』が作成した『大井川水資源問題に関する中間報告』の概要と、それについての静岡県の認識と見解を伺いました。
ちなみに…コロナ禍の急拡大のため、本日は大井川の利水者の11団体中8団体、そして流域の8市2町の首長全員が、ウェブ参加でした。
私も事前に連絡を受け、自宅で傍聴できたのですが…他の部局との別件の要望や打ち合わせの約束があったので、県庁まで行きました。すぐ隣の大会議室で難波副知事が、テレビカメラに向かって延々と説明している様子が映るスクリーンを眺めながら、メモをとりました。まったくもって変な時代になりました!(笑)
県のリニア問題専門部会の本部長を務める難波副知事は、今回の中間報告では「大井川の水を維持するにはトンネル工事中に湧き出た水の〝全量戻し〟が必要との認識が示された」ことを改めて強調した一方で、その水の戻し方については「有効策がないままです」と断言しました。
また、工事で発生する残土の処理方法などについても議論が尽くされていません」として「現状では工事を認められる状況にない」との見解を示し、参加者に理解を求めました。県の担当部の幹部や専門部会の委員らも出席し、JR東海の今後の対応の進め方について意見を交換しました。
今回の国の有識者会議の中間報告に対する県(知事&副知事)の態度は、終始一貫していますので、理解はできます。しかし、私には不思議でならないことがあります。
県が、これほどまでに「大井川の水の問題が解決できなければ、議論はまったく進まない」「リニアには反対していないが、不誠実なJRに工事を認める状況にはない」と強調しているのなら…では、どうして7年後の「令和11年3月末の榛南水道の廃止」の方針を決めて、12月議会の委員会やマスコミに公表したのでしょうか?(⇒こちら!!)
これは…「もはやリニア工事はさせない(or できない)」か「工事によって大井川の水は減らない」…か、どちらかの結論を確信していなければ、決してできない、してはいけない判断のはずです。知事や副知事や幹部は、こうやって科学的、工学的知識や有識者会議での議論の内容に詳しくない流域の利水関係者や首長さんたちを巻き込んで…県の正当性を主張しながら、時間稼ぎをしているだけではないのかな? と感じてしまいます。
この件については、昵懇にしている記者さんたちも、深く同感してくれたことを付け加えておきます。
静岡県は本日20日、県内で新たに1050人が、新型コロナウイルスに感染したことを発表しました。昨日の877人を200人近く上回り、2日連続で過去最多を更新しました。ただし、20日現在の医療機関での入院者は111人で重症者は1人、亡くなった方はいませんでした。
これを受けて、国に対して『まん延防止等重点措置』の適用を要請する方針を固め、16時45分から川勝知事が記者会見して発表しました。一昨日には「今週末まで推移を見守る」としていましたが…「10万人あたりの感染者数が、100の大台に乗りました。さらに病床使用率が2割を超えた。ここはまん延防止にいくべきだと決意しました」と判断前倒しの理由を話しました。
本日、牧之原市の新規感染者は4人(濃厚接触者の未成年1、成人2、高齢者1)。吉田町は15人(濃厚接触者の未成年8、成人2、経路不明の未成年2,成人3)でした。