トンガ沖火山による津波
日本から8000kmも離れた南太平洋の島国トンガ沖で、日本時間15日13時10分ごろに発生した海底火山の大規模噴火による津波警報・注意報が、約25時間後の16日14時まで発令されていました。
1960年5月のチリ地震の時のように、日本では噴火や揺れを感じなくても、大津波は遠く離れた地球の裏側からでも押し寄せる、大被害をもたらすのだという恐ろしさを、改めてわれわれに教えてくれるという意味では良いことだと思います。
ただ、私は今回の日本の気象庁(とNHK)の対応には、いくつもの問題があったと思います。
①現地の報道で津波の発生と被害が伝えられていたのに…昨日午後の時点で気象庁は、あっさり「日本では被害の心配はない」と発表した。なぜ、簡単に日本には影響がないと判断したのか?
②しかし、奄美群島・トカラ列島で津波が観測された後の16日午前0時15分になって、津波警報を出した。そんな時間に出されても、みんな寝ているか、パニックになるだけでは?
③太平洋沿岸には津波注意報を出し、奄美群島・トカラ列島も16日朝には注意報に切り替えたが、岩手県の三陸海岸は、逆に午前2時54分から津波警報に切り替え、今も続いている。(※11時20分に再び注意報に切り替え)
④噴火からほぼ丸1日、津波の第1波到達から半日も経過した16日11時過ぎまで、NHKのアナウンサーは「津波警報が出ている地域では決して油断をせず、避難を続けてください。注意報が出ている地域では、絶対に海や川には近づかないでください」と繰り返していた。
津波は怖いですし…実際、高知県などでは漁船が沈む被害も出ました。しかし、今回の津波の最大値は、本日未明の1m20cm。静岡県では御前崎港の70cmです。その後はどの海岸でも、ほとんど観測されませんでした。
専門家の集団である気象庁は、真夜中に「途中の観測地では津波の兆候は観測されていないのに、日本周辺で急に大きくなった。今回の津波のメカニズムがわからない」と会見で正直に(笑)発表し、その後も正確な見解や予測を出しませんでした。。
海底火山の大噴火が、継続的に発生しているわけでもないのに、ただ機械的にコロナ禍の全国で、長時間の避難を呼び掛けています。私は、この程度の最大津波高であれば、ほとんどの住民は無理に避難所に行かなくても、自宅内での垂直避難や待機で静観すべきだと考えます。
コロナ対策もそうですが、大変なことが起こっても、しばらくは様子見というか、むしろ「ただちに心配はない」的な対応をしておきながら、事態が深刻化すると…今度は、大々的にずっと同じ内容の強い警告を発信し続ける…という、まさに泥縄式のこの国の対処法は、もうそろそろ改めなければいかないと感じています。
任期満了に伴う裾野市長選挙が本日1月16 日、告示され、1週間の選挙戦が始まりました。
私は、かねてから親交があり、私の選挙の時には牧之原市まで応援に来てくれた、新人で元市議会議員の村田悠(はるかぜ=34 )候補を応援しています。
大きな組織の後ろ盾はなくても、愛する故郷の発展のためにと、不退転の決意で市議を辞め、大変な選挙に臨む勇気と侠気に共感し、心からエールを送ります。
34 歳の若さを武器に、剣道で鍛えた巨体をフル稼働させて、富士山の裾野に爽やかな〝はるかぜ〟を吹かせてほしいと期待しています。