画竜点睛を欠く国の対策
昨日の晃司の帰国便で、陽性者が確認されたそうです。まあ当然でしょう。ただし、6日間の強制隔離中の2回のPCR検査で陰性なら解放される(…けれど…+自宅待機8日の)スケジュールには変わりありません。
私が今回、異国の家族の不幸というプライベートな事情にも関わらず、彼の出入国時の大変な顛末を公表しているのには、信念にも近い確固たる理由があります。
全世界にオミクロン株が蔓延しているこの時期の息子の今回の経験は、日本政府や全国の自治体にとって、今後のコロナや新たな感染症への対応や水際対策への貴重な情報や教訓になるはずだと思うからです。
そして、私は立場的にも…国や県の政策や対応に、課題や問題があるのならば、それを広く発信して警鐘を鳴らしたり、当局に改善を促したりすべきだと自負しています。そして、収束後には海外に出かけることを期待している多くのお友達には、最新の現状をお知らしたいと思いました。
地球のあちこちで半世紀以上も生きてきたおかげで、始めて10年のSNSでの発信にも、全世界の新旧の友人たちから貴重で有用な意見や裏話が届きます。21世紀は素晴らしい時代です。
晃司も私たち家族も、彼が今置かれている状況は…「国の『水際対策』として必要なこと」だと理解しています。年末年始も隔離施設で働いてくださっている委託業者の方々は、国との契約に基づいたマニュアルを粛々とこなしています。
元日も今日も、朝昼晩と定時にドアの外に置かれる食事は普通のコンビニ弁当だそうですが(笑)…そもそも、我が家の都合で勝手に行った海外帰省の後始末を、国が面倒見てくれているのですから…感謝こそすれ、不平不満などありません。
問題はそこではありません。
私と同じく外国生まれの配偶者を持つ友人が、見事に指摘してくれました。
これまでの失敗を教訓に、莫大な公費を使って、オミクロン株阻止のための水際対策を、本気で実施しているのなら…また後から「ザルだった!」と厳しく指摘されかねない中途半端な対応は即刻改め、海外からの帰国者は例外なしの「一律2週間の強制隔離」とすれば、すべては解決するのにと思います。
個人的には、ホテル代や食事ぐらい自腹で払ってもいい。。だから国も、帰国・入国した人たちを6日後にわざわざ到着した空港までバスで送り返したりする無駄な公費支出をなくしてほしい。そして空港で解放してからは、突然すべての感染防止対策の励行を各人の判断に委ねたりするような…画竜点睛を欠く、収拾のつかないルールはやめてほしい。
長々とここまで書いて…「はあ? 税金の使い方を決めるのは、あなたたち政治家の仕事でしょ?」という声が聞こえて来た気がします。なので、今年はコロナ対策はもちろん、官庁のすべての矛盾や無駄遣いに厳しく目を光らせることを、新年の目標といたします。