風雲急を告げる静岡県政局
川勝知事の「コシヒカリ発言」と、その後のさらに理解しがたい言動によって、静岡県の政局がにわかに風雲急を告げる状況になってきました。
昨日の緊急記者会見で川勝知事は「私は御殿場が大好きで、そして御殿場市民になにか揶揄するとか、市民の方々を傷つけるという意図はさらさらありません」「御殿場市民にではなく御殿場元市長に対して『この方が35市町の代表たりえない』と言った言葉が切り取られて、御殿場市民を御殿場の地を傷つけるという途方もない誤解を生むことになった」など、牽強付会な釈明を行い、謝罪の言葉はありませんでした。
これにより、まさに「火に油を注いだ会見」(自民改革会議野崎代表)となり、県庁には県民からの抗議や批判の電話やファクスが殺到。無所属の1期生県議の私の所にも、多くの方々からの怒りや失望、そして県議会として毅然とした対応を求める電話が何本も掛かってきました。たくさんLINEも来ました。
県議会最大会派の自民改革会派内では、協力関係にある第3会派の公明党県議団と連携し、議会として知事に対して何らかの決議を行うべきだという意見が続出しました。具体的には『辞職勧告決議案』か『不信任決議案』となるわけですが…
辞職勧告決議案は、現在67人(欠員1)の全議員の過半数(34人)が賛成すれば可決なので、単独で40議席を持つ自民改革会議の独断で実行できますが…法的拘束力がありません。川勝知事がいつものように「厳粛に受け止めます」「ごめんなさい」と神妙に話せば終わりです。
一方、法的拘束力を持つ不信任決議は一気にハードルが上がり、地方自治法によって全議員の4分の3以上(51人)の賛成が必要となりますが…成立すれば首長(知事)は「辞職」するか「議会を解散」しなければなりません。。もし、辞職を拒否し、議会の解散に踏み切った場合、県議選後の新しい議会で再び不信任決議案が提出された場合には、今度は過半数(34人)の賛成で、知事は失職することになります。
昨日、知事に連名で提出された『抗議文』の署名議員は、自民(40)公明(5)共産(1)無所属(3)の合わせて49人。単純計算なら、第2会派のふじのくに県民クラブ(17)と残りの無所属(1)の中から2人が賛成に回れば、可決されることになるという実に微妙な情勢です。
問題の深刻化を受け川勝知事は急きょ、今夜19時前に御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて、問題の発言を撤回し謝罪したそうです。さらに21時すぎに県庁で緊急会見を行い…「「御殿場の市民を傷つけるつもりはなかった。傷つけたのは誠に申し訳ないと陳謝した。御殿場市長と議長に、全部撤回いたしますと申し上げました」「御殿場は県の重要な街でありますから、きっちりとお詫びしなくてはならないと思っています。県民の方々、今回の発言で不快に思われて傷つけられた方がいるのは重々承知しています。ごめんなさい」などと話しました。
事態はこれで収束に向かうのか? それとも県議会多数派との対立がさらに深まるのか? 大事な大事な1票を持つ榛南地域代表の県議として、これからの両者の動向を細心の注意で見守りたいと思います。もちろん、意見や態度を示す機会があれば、しっかりと問い質し、自分の考えも披歴したいと願っています。
牧之原市南端の地頭方地域の活性化を目指す有志による『地域の活性化および地域運営等に関する意見交換会』に、地元の原口市議とともに参加しました。
さまざまなマリンスポーツ&イベントの舞台として、人気の『地頭方海浜公園』の整備計画(案)や、学校再編の問題等をほぼ同世代の20人の参加者のみなさんと、2時間以上も熱く語り合いました。