
本日は、私が所属する静岡県議会『アフターコロナ生活環境づくり特別委員会』でした。2年にわたるコロナ禍で、人々の社会生活が大きく様変わりする中、社会的孤立の深刻化や企業の経営難や失業者の増加など、様々な問題が顕在化する県内で、感染が収束を局面を迎えた「アフターコロナ」を見据えて、県民の生活環境をいかに整えていくかを調査・研究し、当局に対して提言を行う特別委員会です。
第4回目の今回は、県内の経済と医療の専門家のお2人から貴重なご意見を伺いました。
午前中は、一般社団法人静岡経済研究所の山田慎也理事による「新型コロナウイルス感染症による県内経済への影響」という内容の講演を拝聴しました。
1.コロナ感染拡大による景気後退の特徴
2.直近の県内企業の状況〜3つの懸案事項~
①半導体・海外生産部品の不足
②原材料価格の高騰
③中小企業の過剰債務
3.県民の消費スタイルの変化
4.コロナがもたらした新しい価値基準
という大変興味深い御意見を拝聴しました。誰も予想しなかったコロナ禍によって、全世界も日本も静岡県も大変な大打撃を被りましたが…これからのわれわれ政治家や行政の判断や対応次第では、都会から地方への人や産業の移動が加速する大きな可能性もあることを実感しました。

午後は、浜松市感染症対策調整監で、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師による「新型コロナウイルス感染症の現状と今後の展望」というお話でした。
新型コロナウイルスの構造や飛沫感染の仕組みの説明から、マスク着用やワクチン接種の絶大な効果や重要性などを一から詳しく解説してくださいました。ただし、「もうしばらくマスク着用を徹底し、ワクチン接種をさらに進めれば、内服薬の完成する来年の夏ごろには、マスクのない以前の生活に戻れるでしょう」という楽観的な御意見には、これまで5回の感染拡大を目の当たりにしてきた国民の1人として、にわかには信じられない思いもしました。
また、ワクチン接種によって通常の16倍の発生率になるという心筋炎以外の副反応については「ワクチン未接種の場合の症状や危険性とは比較になりません」「特に心配する必要はないです」といったご発言は…対照的に、様々な医療関係者の説や実際の症例を列挙して、ワクチンの危険性、特に未成年者への接種の中止を訴える市民から要望や批判も受けている立場として…「そこまで言い切ってしまって大丈夫なのかなあ?」と不安になりました。