
『旅する蝶』が牧之原に飛んできた!(*^^)v
激戦だった牧之原市議選の真っ最中に、癒やしを求めて訪れた国の重要文化財の大鐘家の庭で、素晴らしい出来事がありました!(^^♪
日本列島を北から南へ縦断し、海を渡り、南西諸島まで何と2000kmも移動するという〝流浪の蝶〟アサギマダラ(タテハチョウ科)が1羽、初めて片浜の大鐘家に飛来したのです!(*´ω`*)
そ、そしてよく見ると、左右の羽の付け根に『FUJI』『YOS87』という文字が、ペンで書かれているではありませんか!?(=゚ω゚)ノ
まだまだ生態が謎に包まれている珍蝶ですが、大好物だという秋の七草のフジバカマ(藤袴)の蜜を探しながら日本列島を南下していくそうです。この辺りでは、隣町の吉田公園が飛来地として知られています。
とすると、この蝶は富士山の裾野にあるフジバカマの群生地で捕獲され、研究のためにマーキングされた後で放されて…仲間と離れ離れになってこの町の築300年の花庄屋にたどり着いたのでしょうか?
約1万坪の敷地内に、1年を通してアジサイや酔芙蓉、菊などが咲き誇り、多くの観光客が訪れる大鐘家では「いつかは、秋にアサギマダラの大群が乱れ飛ぶように…」と、これから、庭にフジバカマをもっとたくさん植える予定だそうですよ!
来秋が、楽しみですよね!(*'ω'*)
……と、普通のブログならここで終わりなのですが(笑)21世紀のIT社会、令和のSNS時代の情報ネットワークは、われわれの常識のはるか上を行っていました。上記の内容をFacebookに投稿したところ…すぐに浜松在住のIT関連会社経営の友人から「おお! 牧之原にも舞い始めましたね! FUJIマークのこと、アサギマダラのマーキングのfacebookグループに転載して報告してもいいですか?」とのコメントが…!! そんなグループがあって…さらに、Facebookのグループまで存在するなんて、仰天の事実でした!!
「もちろんです! よろしくお願いいたします」と即答すると…なんと数時間後には、下の写真のスクショが送られてきたのです!!( ゚Д゚)

もうビックリ&大感激です!!(*´ω`)
8月28日に富士山の北側(山梨県)でマーキングされたチョウが約2カ月後(10月22日)に、約130km南の牧之原市の海岸近くで発見されたというわけです。。さらに詳しく確認したところ「山梨県南都留郡鳴沢村の標高1600㍍辺り」で採取されていた個体だと判明しました!!
人間だったらスゴい話ですが…ここから太平洋沿岸を南下するのか? 洋上に出るのか? いずれにしても、ちょっとペースが遅いのではないのかな?(笑)
もしかしたら、2000kmも旅をするのは、特に元気で好奇心と繁殖能力が旺盛な一部のアスリートな気質な個体であって、普通の〝一般蝶ww〟は、だらだら&ふらふらと日本各地の風景や秋の味覚を楽しみながら、気に入った場所で交尾をして卵を産んで、満足して一生を終えているのかもしれません。。たぶん、そうです。。
いずれにしても、富士山でのマーキングがなければ、絶対に想像もできなかったロマン溢れるステキなエピソードです!(*^^)v
◆アサギマダラ 和名は、浅葱斑、学名:Parantica sita。チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウ。翅の模様が鮮やかな大型のチョウで、長距離を移動する。成虫の前翅長は5 - 6 cmほど。翅の内側が白っぽく、黒い翅脈が走る。
この白っぽい部分は厳密には半透明の水色で、鱗粉が少ない。和名にある「浅葱」とは青緑色の古称で、この部分の色に由来する。翅の外側は前翅は黒、後翅は褐色で、ここにも半透明水色の斑点が並ぶ。アゲハチョウ科の様に細かく羽ばたかずにふわふわと飛翔し、また、人をあまり恐れずよく目にするため人気が高い。
長年のマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島・台湾への渡り個体が多く発見され、または少数だが初夏から夏にその逆のコースで北上している個体が発見されている。日本本土の太平洋沿岸の暖地や中四国・九州では幼虫越冬するので、春から初夏に本州で観察される個体の多くは本土で羽化した個体と推測される。
研究者達によって、夏に日本本土で発生したアサギマダラのうち、多くの個体が秋になると南西諸島や台湾まで南下することが判明したものの、集団越冬の場所や、大量に死んでいる場所も見つかっていない。南西諸島で繁殖、もしくは本土温暖地で幼虫越冬した個体は春の羽化後にその多くが、次の本土冷涼地での繁殖のために北上する傾向にあることが明かになった。
この秋の南下の中には直線距離で1500 km以上移動した個体や、1日あたり200 km以上の速さで移動した個体もある。 具体的な事例として、2009年には、岐阜県下呂市で放蝶した人と兵庫県宝塚市でその個体を捕まえた人が、2年続けて双方とも同じ人物だった。なお、その個体は9月下旬に放蝶され、10月12日に捕まえられた。
2011年8月19日に「道南虫の会」が北海道函館市近郊の山から放蝶した「アサギマダラ」が、2011年10月24日に山口県下関市の市立公園・リフレッシュパーク豊浦のバタフライガーデン「蝶の宿」に飛来し捕獲された。
2011年10月10日に和歌山県から放たれたマーキングしたアサギマダラが、83日後の12月31日に約2,500 km離れた香港で捕獲された。途中高知県でも捕獲されていて、世界第2位の長距離の移動が確認された。
児童図鑑でのアサギマダラの渡り行為の紹介以来、春から初夏に日本本土で観察する個体がすべて南西諸島以南から渡ってくるとされたが、これは間違いである。~ウィキペディア(Wikipedia)から一部抜粋・編集