はなちゃんさようなら!
突然の悲報を聞き、涙が止まりませんでした。
本日10月19日、牧之原市民から愛されていた〝はなちゃん〟こと岩倉花愛(はな)ちゃん(5)の早すぎる死が、葬儀終了後に公表されました。
はなちゃんは、生まれて間もなく心臓の収縮機能が低下する拡張型心筋症と診断され、2017年春に市民有志で立ち上げた『はなちゃんを救う会』の募金活動で日本中から集めた約2億9000万円を原資に、米国のコロンビア大学病院で心臓移植を受けることができました。
帰国からおよそ1年間入院後に退院し、自宅で家族と過ごせた時期もありましたが、昨年から体調を崩して入退院を繰り返し、10月12日に亡くなりました。5歳9カ月でした。しかし、移植した心臓は最後の最後までしっかりと脈を刻んでいたそうです。
昨日、通夜に参列させていただいた市内の斎場では、アンパンマンのキャラクターが生花で描かれた特製の祭壇や元気なころの可愛らしい映像が、参列者の大粒の涙を誘っていました。
長い苦しみから解放され、まるで眠っているかのような穏やかな表情で、小さなひつぎの中に横たわるはなちゃんに、お別れをしました。実際に、はなちゃんにお会いするのは初めてだったのに…。
5年前、小さな小さな体で懸命に難病と闘っていたはなちゃんを救おうと、私たちは全力で募金活動を行いました。みんなに命の大切さ、素晴らしさを教えてくれたはなちゃん! ありがとう! ご両親をはじめご遺族には、衷心よりお悔やみを申し上げます。
当時、ご協力いただいたすべての友人、市民、県民、国民のみなさまには、心から感謝いたします。
以下が、本日『はなちゃんを救う会』のFacebookページに掲載されたご両親の投稿です。
【ご報告】
娘、花愛のことをご支援してくださった皆様、いつもありがとうございます。
花愛は、10月12日午後5時27分 家族に見守られながらお空へ旅立っていきました。
5歳9カ月の生涯でしたが、その人生はとても充実したもので多くの方に愛を注いでいただいた幸せな時間でした。
葬儀に関しましては、近親者で執り行わせて頂きました。
私たちの心の整理がつかず、皆様にご報告が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
花愛は昨年から、お腹の不調が続き入退院を繰り返してきました。様々な検査をしましたが原因は分からず、今年7月には食事をとることも難しく、体重も落ちてしまいました。
9月下旬には、急激に肝機能が悪くなり肝不全による肝性脳症を起こし、昏睡状態になってしまいました。
透析など、血液の入れ替えを行いながら状態の回復を待っていたところ、少しずつ反応もみられるようになり10月5日には目を覚ましてくれました。しかし、小さな身体の中で病気は進行していきました。徐々に血圧も下がっていきましたが、数時間前まで目を開けみんなの顔を見つめ、大好きな人達に囲まれ旅立っていきました。
花愛の周りは常に笑顔が溢れ、名前の由来でもある花のように愛くるしく、でも力強い人生でありました。
花愛を愛してくださり、ありがとうございます。たくさんの事を経験し、大切な時間を与えてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
岩倉 永幸・雅子
ちょうど5年前、毎週末に家族で参加した募金活動を通じて、我が家の絆も深まりました! はなちゃんのおかげです。