牧之原市では17日から市議会議員選挙が始まりますが…市議や県議(もちろん国会議員も…)が、議会の所管委員会で行政が提示した施策の内容や予算に対して、どういった観点や意図から質問をしているかということの参考になるかと思います。

【県内観光促進事業再開について】
大石: 今回から「 少人数の旅行」を「6人を上限」と明記したこと、及び今回、宿泊割引については「ふじのくに安全・安心認証の申請済の施設」も対象としているが、認定前の施設を対象にしてしまうことへの不安もある。決定にあたっての県の考え方は?
担当:: これまで少人数の旅行という要件は、「6人程度」として運用していたが、少人数という趣旨を徹底するため、今回、「上限を6人」としたものである。
宿泊施設の認証の申請に当たっては、施設側が自ら感染症対策のチェックリストを作成し、提出することになっており、一定の感染症対策が行われているものと考える。また、申請後は、県としても速やかに現場確認を行って、認証手続きに入ることとしている。こうしたことを踏まえ、申請段階の施設も補助対象とした。
大石: 県民の認知度を高めていく必要があると考えるが、どのように取り組むのか?
担当: より多くの方に知っていただくために、広報は重要である。本日報道向けに説明するとともに、県・県観光協会の公式 HP、Web やツイッター、LINEなどの SNS、新聞・ラジオなどメディアを活用するなど、積極的な広報に努めていく。
大石: 熱海の復興支援策を実施するにあたり、伊豆山地区の災害現場への立入りを防止するような注意喚起はしないのか?
担当: 執行に当たっては、伊豆山で被災された方々への配慮は大前提であるため、熱海市役所や観光関係者、商工関係者のご意見を十分に承った上で、執行時期や方法を定めている。被災地区への立入り禁止措置等は、観光部局のみならず、全庁的に対応をしていくこととなるが、執行上問題があれば、改善措置等を講じていく。
大石: 今回の観光促進事業は、教育旅行であっても同様の割引制度が適用されるのか?
担当: 教育旅行でも、一般の方と同様に割引制度は適用される。
大石: 同様に教育旅行にも、地域クーポンは配布されるのか?
担当: 教育旅行でも、一般の方と同様に地域クーポンは配布される。

<すでに伊豆や東部地域で撮影が進んでいる来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」>
【歴史・文化資源を活用した広域連携事業費について】
大石: 歴史・文化資源を活用した観光地域づくりを進めるため、県は、どのような役割を担い、今回の補正予算により、具体的にどのような取組を行うのか?
担当: 歴史・文化資源を活用した観光地域づくりに向けて、県は、歴史的資源の掘り起こしや整理、その価値の県民への啓発、資源の保存と継承を主導的に進めるとともに、こうした資源を活かした広域的な誘客や周遊の促進などを通じ、大河ドラマを単なる一過性の取組に終わらせぬよう、市町や関係団体等と連携して、持続的な観光地域づくりを進める役割を担っている。
このため、今回の補正予算では、県民の理解促進と資源の保存・継承に向け、大河ドラマに関連する歴史資源の調査や、歴史と史跡を組み合わせた動画などによる住民や観光客への魅力発信、文化財の保存や活用を行う団体の取組促進等に取り組む。
また、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」の放映に合わせて、県内外からの誘客を図るため、来訪者に向けた情報発信拠点の整備やガイドマップの作成、ウェブスタンプラリーの開催等により、県内市町や関係団体、神奈川県等と連携して、感染状況を踏まえつつ、広域的な誘客を促進する。
大石: 大河ドラマの効果を確実に取り込むためには、各市町の取組を支援することも重要と考えるが、どのように取り組むのか?
担当: 持続的な活動を続けていくためには、地元の方々が先頭を切っていただくことがベストだと考えており、これに向けて県としても取り組んでいく。