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静岡空港に高さ70mの盛土

静岡空港に高さ70mの盛土

- 2021年10月11日 -



7月の熱海土石流災害を受けて、全県&全国的に造成地や工事現場の盛土に対する厳しい視線が注がれる中、牧之原市内の富士山静岡空港の滑走路の先端部分に、高さ約70m、総量約30万立方㍍もの膨大な盛土が築かれることが、私の所属する文化観光委員会で空港管理課より報告がありました。

2009年に開港した静岡空港は現在、国際民間空港機関(ICAO)の規定している「航空機が滑走路を飛び出して停止(オーバーラン)したり、手前で着陸(アンダーシュート)した場合に、人命の安全を図り、機体の損傷を軽減する」ための『滑走路端安全区域(Runway End Safety Area=RESA)』が、滑走路東側で長さ50m、幅120m 不足しています。

これを受けて県は、3年前からICAOの基準に適応するRESAの整備のため、専門家の指導・助言を受けながら各種調査や設計を進めてきたわけですが…今年度の令和3年度は、いよいよ「盛土構造物の耐震検討を含む、RESA本体の実施設計と工事用進入路工事を事業費9億600万円(うち国庫補助4億2400万円)で実施する」というのです。

熱海の土砂災害前なら…「了解しました」「よろしくお願いします」で終わる報告です。しかし、民間業者による不法な盛土の崩壊で、27人もの死者・行方不明者を出した未曽有の人災の直後ですから、県民の代表であるわれわれ県議は「はいそうですか!」では終われません。

今定例会に「盛土に関する規制強化を求める意見書(案)」を提出している最大会派・自民改革会議の幹事長である野崎正蔵委員が、おもむろに手を挙げました。以下は質疑のやりとりの概略です。

野崎: 盛土の工法は、どのようなものなのか?
担当: 現在、実施設計を行っており、詳細はその中で決めていくことになるが…既存の盛土の上に盛土をしていき、盛土の端を「土留め壁」で止める工法を軸に考えている。工法の検討にあたっては、国土交通省が示している「空港土木施設設計要項」に基づき、しっかり行っていく。

野崎: 高さ70mの盛土工事の安全性について、県はどのように考えているのか?
担当: 盛土の安全性を低下させる大きな原因は、大雨と地震である。このため、雨水が盛土内に浸入しないよう小段排水や縦排水など十分な排水施設を設けるとともに、浸入した水を速やかに排出するフィルター材を盛土内に据え付け、排水対策をしっかり行っていく。

地震については、設計時に南海トラフ巨大地震を想定したシミュレーションを実施して盛土の安定性を確認する。また、施工については、既存の盛土との一体化のための段切工や、しっかりとした盛土材の選定、締め固め等を行い盛土の安全性を確保していく。

野崎:  一定の盛土の高さごとに土留めを設置しないのか? 通常は「15mごとに設置する」と聞いているが。
担当:  委員から県が民間に対して指示していると例が示されたものは、15m 毎に擁壁を入れる林地開発の基準であると思われる。県の工事では、そのような基準はない。民間の工事の場合、盛土の材料がはっきりしないため、そのような基準になっていると認識している。RESA の工事では、礫質土を盛土材に使用し、締め固めを行うなど強度が十分保てる施工を行っていく。

野崎:  地域の人々の不安を払拭する説明ができていないのではないか?
担当:  地元への説明については、これまでも説明を行ってきたが、工事の実施にあたっても丁寧な説明を行っていきたいと考えている。

野崎:「締め固める」と言っても 70mもの盛土に対しては不安がある。地元への説明をしっかりやってもらいたい。
担当:  崖崩れを防止するいくつかの工法がある中で、全体が一度に崩れることがないよう 15m毎に擁壁を入れる工法もあるが、今回の RESA の工法は、土を盛る毎に締め固めを行い、安全を確認した上で積み重ねていくという工法をしている。また、盛土の端に巨大な土留め壁を造り、崩れても下まで行かないようになっている。今後も、安全性の確保に万全を期していく

(以上)
………………………

さて、このやり取りを読んでみなさんは、どう思われますか?? 野崎委員の極めて的確で論理的な質問に対して、担当課の答弁は、通り一辺倒のお役所的な回答だったように…私には聞こえました。安全性の根拠を尋ねられて「国土交通省の設計要領」を持ち出したり…「民間の工事では、盛土の材料がはっきりしないから基準がある」といった、あたかも「国の基準で県がやる公共工事だから大丈夫」とも受け取れる回答は「いかがなものか?」と思いました。

そもそも「素人にもわかる科学的なデータの提出や丁寧な工法説明を行って、周辺住民や県民の理解を得る」という過程や努力は、県がリニア新幹線工事問題に関して事業者のJR東海に対して、ずっと声高に要求していることです。そして、トンネル工事で発生する膨大な残土を大井川上流の河川敷の脇に「〝盛土〟として積み上げる」というJRの方針に対し「危険だ!」「安全性の根拠を示せ」「もう工事は中止して!」と強く主張しているのが静岡県です。

担当部課は違うとはいえ、明らかにダブルスタンダードと言える県の対応に、私はかなりの不安と不満を覚えました。再三、「地域住民への丁寧な説明」を要望してくださった野崎委員の質問に対して…「これまでも説明を行ってきた」という答弁には正直カチンときました。今まで、私には1度もきちんとした説明がなかったからです。杉本市長から、大まかな内容を聞いていただけだったからです。

なので、本日、改めて担当課のみなさんを自分の議員控室にお招きし、詳しい事情説明を求め、上記のような問題点を指摘させていただきました。私自身は、空港の安全性の向上や利活用推進につながる改良工事の実施自体、本当にありがたく、うれしく思っていることは、日ごろから昵懇にしている担当課のみなさんもよく理解してくれているので、話し合いは終始友好的で(笑)有意義なものでした。

「熱海の災害を受けて、マスコミも県民も盛土工事に対して、とてもナーバスになっていると思います。この工事の話が、一部のマスコミにセンセーショナルに取り上げられて、安全性や実効性に対する疑問や不満や反対論が噴出するような事態だけは、避けていただきたい。地元への丁寧な説明はもちろん、県内のマスコミに対しても事前の詳しい説明と真摯な対応をお願いします」と切に要望し、理解を得ました。

担当者から、委員会では配布されなかった『RESA整備について』というわかりやすい資料をいただきましたので、ここに掲載します!↓↓↓↓




いよいよ今日11日から予約・受付が再開された〝静岡版 Go to トラベル〟『バイシズオカ~今こそ!しずおか!!元気旅!!!』の利用ガイドのチラシをいただきました!!(*^-^*)

ご活用ください!!(^^)/
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