
昨夜の竜巻でもっとも被害を受けた牧之原市布引原の現場付近に、朝一番に行きました。一番茶の摘み取りも終わり切っていない、新茶の加工はこれからという時期の被災です。
一夜明けた早朝には雲ひとつない晴天で、付近はいつもの美しい大茶園が広がっていましたが…南西から北東にかけて幅30mほどの帯状に甚大な被害が出ています。
早急な災害救助法の適用が、望まれます。
屋根が吹き飛んでいる民家は、高校の剣道部の2年後輩のA君の自宅でした。夕方6時半ごろの竜巻襲来時には、家族で近所の知り合いの家に行っていて、難を逃れたそうです。
「けんじさん! 中も見て! 写真を撮って、早くみんなにこの状況を伝えてください」と頼まれたので、悲惨な現状を投稿しました。
周辺もひどい状況ですが…許可を得た場所の写真以外は控えました。壊れた自宅や工場を撮られたくない方、多くの野次馬や報道陣の姿に、つらい思いをされている方もいます。
折れた電柱からは電線が垂れ下がり、停電も続いています。「お前が言うな!」と?られそうですが…現場への不要不急の来場は、お控えください。ご協力をお願いします。
私のSNSを見たツイッターのまとめサイトの担当者からご連絡をいただき、被災された方々からのお話をそのまま伝えたら…午後にはもう、こんなしっかりとしたページが出来上がっていました。(静岡県内竜巻被害が東西に10キロ 地元県議に被害状況を聞いた⇒こちら!!
【牧之原市竜巻被害状況(2日13時半現在)】
∇軽傷者3、家屋の全壊3、同一部損壊40、未判定49 ∇電柱の倒壊・傾斜16 ∇車両横転5 ∇停電560 ∇農業ハウスの倒壊10 ∇防霜ファンの倒壊15 ∇カーブミラー倒壊1 ∇倒木7 ∇飛来物落下茶畑15.5ha ▽トウモロコシ畑の横倒し45a

牧之原台地の下の勝間田区でも、竜巻の被害は甚大でした。。
勝田コミュニティセンターの樹齢百年はあろうかという桜の大木2本が、根本から折れ、柵を飛び越えて道をふさいでいました。
竜巻の通り道にあったイチゴハウスは、全壊。暖房用の重油タンクが横転し、油が水路に漏れ出したそうですが、すでに応急処置は終わっていました。農道に並んでいた電柱は、何本もなぎ倒され、付近は今夜10時前まで停電していました。
中部電力パワーグリッドの作業員のみなさんが、必死の復旧作業を行ってくださいました。感謝の言葉しかありません!!

午後からは、静岡県ボランティア協会時代の上司で、被災地支援活動では日本屈指のエキスパートの松山文紀さんと数年ぶりに合流しました。。
竜巻に襲われた牧之原市内の3地区(布引原、勝田、坂部)の被災された家屋を2人で訪問し、被災状況やニーズの調査と家屋の応急処置へのアドバイスを伝授して回りました。
あちこち歩き回ってクタクタになった最後の坂部の被災家屋の前で、笑っちゃうほど超お買い得な無人販売所を発見!
長年の恩義と、静岡市から駆けつけてくださったことへの感謝と敬意を込めて、12個入り500円の美味しい夏ミカンをプレゼントさせていただきました!
きっと、わが牧之原ももっともっと大好きになってくれたことでしょう!(笑)
松山さん! ありがとうございました!