
<静岡新聞より>
静岡県中央新幹線対策本部長である難波喬司副知事が昨日3月31日、国土交通省の上原淳鉄道局長宛に『リニア中央員観戦静岡工区有識者会議における今後の議論に関する意見等への対応について』という要望書を送付していたことが、本日4月1日に明らかになりました。
県が国交省に対して2月に送付した20項目に及ぶ提案書と、3月に送付した質問・意見書(全43項目)の要請内容を項目ごとに整理したA4用紙で8枚にわたる〝整理表〟を添付して「多くの項目がさらなる対応が必要」だとして、これまでの同会議の議論や対応では〝不十分〟であることを訴えた形です。
JR東海の金子慎社長が先週末の会見で「トンネル工事で静岡県外に流出する湧水全量を静岡県側に戻すのは、大井川中下流域の水利用とは別問題」とか「工事で山梨県側に湧水が流出しても、大井川の下流では河川流量は維持される」と発言したことについて…「十分な科学的根拠を有していない。JR東海はともかく、有識者会議までが、科学的・工学的な観点から正確性を欠いた見解を持つことは、静岡県としては看過できない」旨の強い不快感を表明しています。
以前から細部や多岐にわたる内容について、JR東海に対して疑問や質問提示し、回答や対応策を求めてきた静岡県として、すべての項目に対しての議論や検討が行われないまま…「工事で出る水を河川に戻す導水路トンネルなどで中下流域の河川流量が維持されれば、トンネル掘削による大井川の地下水量への影響は極めて小さい」という中間報告を出した有識者会議に対して憤る気持ちはよく理解できます。
しかし、だからといって、静岡県が一方的に突き付けたありとあらゆる「心配」や「懸念」の事項までをすべて、科学的・工学的見地から払拭し、流域住民や県民を納得させなければ…「この先は絶対に認めない!」と宣言するかのような知事や副知事の強硬な姿勢には、大変な危惧を抱いています。
どんなに丁寧に長々と工事によって発生しうる問題点を提示しても、その細かい質問内容もJRの回答も、専門家ではない素人のわれわれ一般県民には、ほとんど理解できません。納得のしようがありません。今の静岡県の戦法では、JRや国交省がこの先どんな対処法を提示しても「そのデータは信じられません」「しっかりと現地調査をしてください」と突っぱねることが可能です。そこまで、猜疑心を膨らませるのであれば、静岡県は今からでも自らボーリングや生態系の調査を行い、そこから得られるデータや数字をJRに提示して、解決策を要求すべきです。
ただ一昨日にも書きましたが、それよりもなによりも、私は大井川の水資源や環境や生態系保全に対する県のダブルスタンダード(二重規範)な対応を改善していただきたい。今まではともかく、これからは「先ず隗より始めよ」の故事のように、リニア工事着工以前に静岡県は、現時点でも大井川に山積している諸課題の解決・緩和に向けて何らかのアクションを起こすべきではないでしょうか??

地元と近隣地域の小中高21校に合計23枚、届け終わりました!!(^^♪
2年連続のコロナ禍で、来週の入学式にも出席できませんが…会場のどこかで、新入生と保護者のみなさんに見ていただけたら、うれしいです!(*'ω'*)