願わくば…
静岡県のお茶振興課が「茶業復活のために」と…牧之原市の(株)マキノハララボなどの民間企業、そしてJAハイナン、茶夢茶夢ランド菅山園、エコグリーン勝間田などの生産団体のみなさんと共同で進めているIT技術をフル活用した〝スマート農業〟の成果報告をZOOMのWEBINARで、拝聴しました!
お茶振興課の小林栄人課長とマキノハラボの福代孝良代表が、令和元年度から農林水産省が全国で推進している「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」において…本県茶業の課題である「小区画で分散している茶園の管理作業」の〝効率化〟や〝軽労化〟〝生葉品質の均一化〟等を解決するための数々の実証結果を丁寧に分かりやすく紹介してくださいました。
ドローンや防霜ファンに設置した定点カメラでの観測による生育状況の把握や、AI技術を駆使した自動運転の農機による効率的、効果的な農薬や肥料の散布。さらには、AIによるデータ分析による最適な収穫時期判断や生産管理等々。。
生産者の労働時間を大幅に削減しながら、収穫量や利益率を向上させる〝目から鱗〟の様々な素晴らしい取り組みの現状を実感することができました。
長期的な国内需要や茶価の低迷に加え、昨年来のコロナ禍による飲食業界の危機や店頭販売の減少で、日本全国のお茶のシェア4割を占める静岡茶も、今や青息吐息の状況ですが…
生産者でも技術者でも、県庁や市のお茶振興課の行政マンでもない政治家の私が、この新時代の有効な取り組みをしっかり理解して、当事者ではない多くの方々に周知させ、理解を求め…国や県や市の施策や予算確保につなげていく必要性と使命感を新たにしました。
そのためにも、願わくば「まずは地域の生産者さんやJAさんから、真に期待され、頼られて、応援していただける存在にならなければ…」とも思いました。
東日本震災翌年の2012年に、亡き母が福島で買ってきた「三春滝桜」(みはるのたきざくら)も、咲き始めました。
福島県三春町の樹齢推定1000年超の「ベニシダレザクラ」(紅枝垂桜)の巨木で、国の天然記念物です。
苗を鉢から庭に植え替えて、桜の咲く日を楽しみにしていた母でしたが…無情にもガンが再発し、この可憐な花を見ることは叶わず、翌年の秋に69歳の若さで他界しました。
今日は、その母の誕生日。存命であれば、喜寿でした。
「願わくば花のもとにて我死なむ その如月の望月のころ」という西行の歌が、好きでした。