鬼滅の刃と幻滅の空対協
吉田町で開催中の…〝鬼滅の刃〟のキャラクターたちの名前をしたためた作品がずらりと並ぶ異色の書道展に、次男の晃司と彼の最新作を持って、お邪魔しました。
21日(日)まで、吉田町の北オアシスパーク・オアシス館で開かれている同町の書家・小塩瀏蒼さんの書道教室「一樹会」の展示会で、未就学児から中学生までの子どもたちが、好きな登場人物の名前を選び、年明けから書き上げた90点の力作が、飾られています。
書道にはまったく自信のない私たちですが…小塩さんからのお誘いを受けて「せめて、会場の雰囲気をもっと盛り上げたい!」と、ちょうど完成したばかりの晃司の〝炭治郎の木箱風の箱〟第3号を持参させていただきました。
するとおかげさまで、小塩さんも左上の写真の通り大喜び!(笑) 旧知のオアシス館の職員さんのご協力もあり、急きょ本日から最終日まで会場のど真ん中に、特別展示させていただくことになりました!!
鬼滅好きの吉田町と牧之原市の良い子のみなさーん!! 本当に禰豆子が入っていそうなカッコいい木箱を背負ってみませんか?? そして、パパやママに、いっぱい写真を撮ってもらいましょう!!(*'ω'*)
ただし、お持ち帰りは禁止です!(^^♪
富士山静岡空港を擁する牧之原市坂部区の『令和2年度第2回空港対策協議会意見交換会』に、ご招待いただきました。
この2年間で、目覚ましく進捗した志太方面から空港南側を直結する主要地方道『吉田大東線(南原工区)』等の現状報告が、主な議題だったわけですが…
その④として、静岡県建設政策課から『富士山静岡空港新幹線新駅の実現に向けた取組みについて』という説明もありました。
大部分の地元住民以外の県民・国民の方々の「新幹線の静岡空港新駅って必要なの?」という〝そもそも論〟は、この際、脇に置かせていただいて…みなさんは、県の配布したこのペラ1枚の資料の記述内容をどう思われますか?
1.概要
・富士山静岡空港は、首都圏に近く、資金に高速道路網が整備されていることなどから、「首都圏の航空需要を補完する空港」や「訪日誘客支援空港」などの指定を受けています。
・このため県は、新幹線と空港を直接結ぶ空港新駅が、空港の利便性向上や地域振興は、もちろんのこと、国レベルでも大きな役割を果たすと考えています。
・現在の東海道新幹線は、非常に過密な運航ダイヤとなっていますが、リニア中央新幹線が開通することによってダイヤに余裕が生まれ、停車本数の増加や新駅の設置など、静岡県内における利便性の向上が期待されています。
・県では、リニア中央新幹線開通後を見据え、新幹線新駅の実現に向けた取組を進めていきます。
2.現状と課題
・JR東海は、掛川駅との駅間距離(約15km)が短く、新幹線の有する高速性が発揮できなくなるとして、新駅の設置に否定的な姿勢を示しています。
3.実現に向けた取組
・これまでに、トンネルの専門家などで構成される有識者会議において、新駅の設置が技術的に可能であることを確認したほか、駅設置後に伴う影響の把握や対応などを検討してきました。
・また、昨年度には、リニア開通後の新幹線運行パターンを独自に試算するとともに、新駅設置がもたらす効果についての検討を行いました。
・今後は、リニア中央新幹線建設に係る大井川の水資源、生物環境の保全に関する対話の進展を注視しつつ、新駅に関する地元の皆様との意見交換などを続けていきたいと考えています。
説明に立った県の担当者は…「みなさま御承知の通り、今年度はリニア中央新幹線静岡工区に関してのJR東海との話し合い等に予断や影響を与えることを避けるため、空港新駅に対する調査や活動は一切行っておりません」と、苦渋の表情で話しました。
「富士山静岡空港新幹線新駅の実現に向けた取組みについて」という観点においては、昨年来の川勝県政は完全なダブル・スタンダードに陥っています。。川勝知事が「命の水は1滴も譲らない」「JR東海が、流域住民が納得する説明や対策を行わなければ、決してリニア工事着工を認めるわけにはいかない」という、あまりにも見事な〝正論〟を振りかざし、47項目にも及ぶ厳格な問題点を突き付けていながら、空港の地元での意見交換会では今も、以前のように静岡県にとってのリニア新幹線の「必要性や重要性」を列記し、まるで「早期開通」を期待しているかのような説明を続けているのです。
聡明で博学で雄弁で、話術もカリスマ性も十分な川勝知事は、その場その場やその時その時の政局では、聞く人の琴線に触れる素晴らしい持説やフレーズを披歴して、長年にわたり多くの県民の支持を得ています。しかしながら、12年前の就任前後の静岡空港に対しての冷淡な姿勢…か・ら・の、超前向きな空港活用と新駅構想、そしてリニア新幹線建設は、あたかも空港新駅建設や東海道新幹線のぞみやひかりの県内停車数増と引き換えであるかのような勇ましい発言等々…今ではおくびにもださない過去の言動は、変遷の繰り返しで一貫性がありません。
これ以上の説明は、言わずもがななので控えますが…政治に限らずどんな世界、組織でも、物事を成し遂げる上で一番大切なのは人間同士の信頼関係です。もちろん、JRにも問題は多々ありますが…必要なことは、敵対視して非難や攻撃をすることよりも、互いを理解し、協調し合い、妥協点を探ろうという姿勢ではないでしょうか?
「空港新駅」という思い切り広げられたまま、畳まれることのないまま放置された〝大風呂敷〟を前にして、県庁の担当部課も私たち地元議員も困惑し、途方に暮れています。