コロナは唯の風邪じゃない
27日に急逝した立憲民主党の参議院議員羽田雄一郎元国土交通大臣(享年53)の直接の死因が「新型コロナウイルス感染症」だと判明しました。ショックです!! 私より2歳も若いではないですか!?
元首相の子息で、40代で重要閣僚にもなった有名な政治家の〝突然死〟です。24日深夜に発熱し、自宅で安静していたのに体調が戻らず、様子を見ながらあまり大事にならないように…冷静にインターネットでPCR検査を予約して27日に秘書さんの運転する車で病院へ検査に向かう途中に呼吸が荒くなり、そのまま急逝されたそうです。
糖尿病に加え、高脂血症、高血圧等の基礎疾患があったということですが…それにしても恐ろしいです。他人ごとではありません!!
秋口の第2波の終わりごろには…「コロナは風邪みたいでインフルエンザと変わらない。指定感染症であることがかえって負担だし、問題だ」という一部の医療関係者や知識人の論説が大きな支持を集めました。今も、その説を力説する関係者や私の知人、友人も大勢います。
「元気な若者中心に感染していてほとんど無症状。病院は若者収容所になっている。ただ隔離されて、病室で寝転んでテレビやスマホ見てる。10日したら元気に退院していく」…そんな情景を私もイメージしたことがあります。しかし、第3波が押し寄せた今の全国の病床の様子は違います。
私は、県議会の危機管理くらし環境委員会の委員として、一般の県民、市民よりは詳しく早く正確な情報や詳細を知ることができます。第3波は違います。入院を必要とする感染者は「みんな病人です。当初の軽症者も3、4日で呼吸が悪化して重症化していく」のだそうです。そして一定数は、亡くなっていく。特に実は亡くなるのは重症にカウントされていない人。羽田氏のような例も現れてきました。
この感染症は「人工呼吸器をつけて、ステロイドを入れるとそこそこ持ち直す」病気です。2、3週間で人工呼吸器が外せて救命できるケースがほとんどですが…結果的に、人工呼吸器症例は長期戦となります。
しかし、とてつもなく多くの患者が続出している第3波の今、進行がんや認知症自体の終末期の基礎疾患を持つ高齢の患者さんで人工呼吸器やエクモ(ECMO=人工心肺装置)が埋まっていて、その方々が少しずついるわけです。そうなるとこれからは、羽田氏のように入院前の軽症中等症から急に死者が出るようになるのではないでしょうか?
「コロナは風邪だ。対応が大げさすぎる」とよく言われますが…今年は静岡県で、インフルエンザの発生がゼロです。夏には手足口病やヘルパンギーナやプール熱、RSウイルスも流行しませんでした。県民、市民、町民がマスクや手洗い等の感染症対策に努力してくださった成果です。
それでも、新型コロナウイルス感染症だけは、抑えきれない! 止まらない!! それくらいこのウイルスは感染力があり、手強くて厄介な存在なのです。。この年末年始、さらに厳重な警戒を続けて、2021年を素晴らしい1年に変えましょう!!
クリスマスから大みそかまでのこの時期は、我が家の食卓はラテン系に染まります。。