自民党県連の党員投票
<自民党県連の独自の党員投票の実施を伝える1日の静岡新聞朝刊>
菅義偉(すが・よしひで)官房長官(71)が本日2日、記者会見を行い、安倍首相の後継を決める自民党総裁選への出馬を正式に表明しました。自らも大番頭として押し進めた経済政策を含めた安倍政権の基本路線を継承する考えを示したわけですが…案の定、岸田、石破両派を除く党内5派閥の領袖が続々と菅氏の支持を表明して…8日告示、14日投開票の総裁選は、戦わずして菅氏の圧勝が事実上決まりました。
◆自民党総裁選 自民党則の規程によると〝原則〟は党所属国会議員票(今回は394票)と全国の党員などが同数(計394票)参加して選出(計788票)。今回のケースは「任期満了」ではなく、現職の安倍総裁が任期を約1年ほど残したまま辞任する「任期中に欠けた場合」(党則6条2項)。それでも、原則は党の最高機関である党大会を開いて総裁選が行われる。
しかし、党則には「特に緊急を要する」という例外規定がある。この場合は、党所属の全国会議員が集っての「両院議員総会」での選任する。この場合は、国会議員票(394票)に「都道府県支部連合会代表各3名」(6条3項)の141票。合わせて計535票で選出する。過去に両院議員総会で新総裁が選出された例は、1998年の小渕恵三氏、2001年の小泉純一郎氏、07年の福田康夫氏、08年の麻生太郎氏などがある。
まさに、2日前の私の予想通りの結末となったわけですが…そんなどっちらけの展開の中…自民党静岡県連では、今日までに県連として独自に党員投票を行う方向を固めたそうで、明日3日の役員会で正式に決定されるそうです。県内約2万9000人に投票券代わりの往復はがきを送り、その得票数を比例代表選挙と同じ〝ドント方式〟で、県連の3票に振り分ける形になりそうです。
情勢が情勢だけに、今さら感も漂いますが…たとえわずかでも、私のような一般党員の意思が反映される形になり、よかったと思います。
本日午後、所用で静岡市内を歩いていたら…「あっ! 大石さんじゃないですか?」と、いきなり聞き覚えのある優しい声が、聞こえてきました。。びっくりして顔を上げると…4月の衆議院静岡4区補欠選挙で当選された前県議の深澤陽一代議士(44=前自民党県連青年局長)でした。
故原田昇左右運輸相、原田令嗣元代議士の秘書を経て、2005年に29歳静岡市議に初当選以来、静岡市議を2期、県議を3期も務めていた深澤先生は…甘いマスクと長身、真面目な人柄、そして爽やかな弁舌で大人気。。同じ清水区を地盤とする元環境相の望月義夫代議士の死去により、公募を経て静岡4区の支部長となり、静岡自民党のホープとしてご活躍中です。
地元のテレビ局の取材を受ける寸前だったので…てっきり、菅内閣発足後に噂されている「解散・総選挙」絡みで「街頭演説中でもやってるのかな?」と早とちりしてしまい…「大変ですね? この前選挙終わったばかりなのに、また選挙ですね?」と真顔で声をかけると…深澤さんは苦笑い。「いえいえいえ! その前に総裁選ですよ~!(笑) 今度の党員投票では、どうか岸田さんをよろしくお願いしますね!」と深々と頭を下げてくださいました。
望月先生の後継者である深澤代議士は、宏池会(岸田派)のホープでもあったのでした。。