首相退陣会見の日に…
安倍首相が唐突に辞意を表明した本日、私は予期せぬ父の〝遺産〟を手にしました。
先週末に、本年7月26日をもってJR静岡駅前の葵タワー内の静岡本店を閉店した(株)戸田書店さんから、丁寧なFAXがありました。父宛に…。
今から5年前の2015年10月15日に、今は亡き父の命令wwで、私が納品した彼の最後の著書「明日がある…」40冊のうち、この5年間に店頭で販売された16冊!!の売り上げの精算と、残りの24冊の引き取りを依頼されたのです。
正直、私は当時から1冊1000円(税別)もする引退した一地方政治家の〝自分史〟が、たとえ県都の大書店でも「一般客に定価で売れるはずがない!」と想っていました。
実際に、生前から地元の支援者や政界関係者には、たくさんご購入いただいたのですが…在庫は全然減らず、3年前の通夜・告別式で会葬者に香典返しでお渡ししても、まだ山のように残っています。
しかーし、戸田書店では、おそらくは見ず知らずの16人もの県民の方々が、店頭で見ただけで買ってくださっていたのです!! 元マスコミ人の私が言うのもなんですが…これは本当に素晴らしいことです。(*'ω'*)
父が病を押して76歳の秋に書き上げた自身初の「重要人物は完全実名」の私的ながら、歴史的価値がある異色の〝静岡県政史〟でもあります。(静岡県立図書館にも収蔵されています!)
『「妻の死」「落選」「がん闘病」「原発・安保」等を赤裸々に語る」』という副題の載った渾身の力作全16冊の売り上げは、書店の基本ルールだという〝7掛け〟で…1万1200円になって、私の手元に届きました。
この本には、ほとんど登場しない不肖の息子の2度の選挙と今の評価、平成から令和への時代の変遷、そして今年の東京五輪を吹き飛ばしたコロナ禍の世相、そして今日の安倍首相の退陣会見…。
ステージ4の大腸がんの手術から1カ月後に県議選を戦い抜き…110票差で敗れ去った父の死からの激動の3年間を「大石哲司なら、なんて本に書いただろうか?」
さまざまな思いを脳裏に巡らせながら、独り静かにビールを飲んでいます。(*´ω`*)